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何はともあれ、無事に着替えた僕は両親の居る居間に到着した。
父と母の他に蘭子がさも当然のように朝食を食べようとしている。
居間の4人がけテーブルに一席だけ空いた椅子に座り親父を睨んだ。
『親父、説明してくれるんだろうな。』
僕の記憶が確かなら佐々木蘭子は親父の会社の役員の娘のはずだ。
『大悟(僕の名前)、佐々木専務が3年間の海外出張をする事になってな。
本来なら娘の蘭子さんも一緒に海外に同行する予定だったんだが。
蘭子さんの希望と赴任先の治安を考慮すると卒業まで日本に居るべきとなったんだ。
それで直属の部下である我が家に居候する事になってしまったんだ。』
はぁ?
女子と暮らしてるとかバレたら友達呼ぶ時面倒臭いじゃん!
『仕方ないんだ、わが社の社運を掛けた海外展開で佐々木専務が直々に管理する事になってな。』
まあ、親父の会社の事情は解った。
だけど、こう言っちゃなんだけど年頃の同年代の男子の住んでる家に預けるかね。
『それに大悟。お前昔は蘭子さんと良く遊んでたじゃないか。』
僕は全く覚えていないぞ。
『そうだよ大悟くん!昔に僕をお嫁さんにしてくれるって言ったじゃない!』
ちなみに蘭子は僕が覚えていないのを良い事に適当な事言っている。
って言うか僕っ娘口調にチェンジしとるし。
『大悟ちゃん、蘭子ちゃんに変な事しちゃダメよ。』
そうだね母さん。その意見には激しく同意するよ。そんな事をすれば某銀行マンの倍返しより恐ろしい予感がするよ。
『そうだよ大悟くん、変な事する時は誰もいない時じゃないと。』
うん、とりあえず誰か蘭子を止めてくれ。
親の前でする話じゃない。
『ははは、蘭子さんは冗談が上手いねぇ。』
親父...倍プッシュで掛けても良いが蘭子は冗談言ってる顔じゃないぞ。
『大悟ちゃん、さっきから無口ねぇ。』
『そうだぞ大悟、これから一緒に住むのにむっつり黙ってたら蘭子さんと仲良くなれないぞ。』
『え?なになに!大悟くんむっつりスケベなの?』
約一名僕を貶めようしているのだが...
あと、母さん。いい加減ちゃん付け止めてくれない?
『あ!大悟くん、そろそろ行かないと遅刻しちゃうかも。』
確かにそろそろ登校しないといけない時間だ。
そんなこんなで、蘭子と一緒に高校へ通う事になってしまった。
一緒に歩くと何か凄く恥ずかしい気がするな...
Jk(女子の高校生)って触れちゃいけない別な生き物ってイメージが無いか?
昨今のコンプラ教育の賜物なのだろうか。




