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第一話【往年のギャルゲーの様な朝はホラーだね】

 とある朝、先ほど鳴っていた目覚まし時計を強引に黙らせて至福の二度寝を決め込んでいた。


再び眠気に襲われ、ああ...惰眠万歳とつぶやき掛けたのだが、僕の部屋...というか僕のベッドの枕元の付近で僕を顔を覗く様な人の気配を感じた。


多分、母親が僕を起こしに来たのだろうと思っていたのだが...


『あさ~あさだよ~朝ご飯食べて学校に行くよ~』

と、某有名ギャルゲー台詞が聞こえた瞬間


『今どきカノンを覚えてる奴いねぇよ!』

僕はせっかく某ギャルゲーと名前を濁したにもかかわらず実名で勢い良く突っ込みを入れてしまった。


枕元から聞こえた声が若い女性の声は断じて母親の声ではなく、もし母親がカノンを遊んでいたら逆に怖いり。

更に言うと僕には姉や妹などいない。


恐る恐る枕元を見ると見知らぬ女子がニヤニヤしながら立っていた。


皆さん、想像してくれ。

結局寝起きで人がいたがこの世で一番怖い説と先日〈水曜日のダウンタウン〉で放送している位なのだから。


『じゃあ、お兄ちゃん早く起きないと遅刻しちゃうゾ』

てへぺろ(はぁと)みたいな効果音が付きそうな表情だ。

大事な事なのでもう一度言うが、先ほど僕は既に妹は居ないと言ったばかりだ。


『て、言うか君どなた?』

君の名は?と聞くと何か嫌な悪のり予感がしたので、若干変な質問になってしまった。


その質問を待ってましたと言わんばかりの満面な笑みを浮かべた枕元の女子が僕にこう名乗った。


『私は(桐生院・F・麗香)だよ』


ウソつけ!なんだその胡散臭い名前は!!


『じゃあ、神尾みすず』


うん、それairのゴールしちゃうヒロインな。

あと一つ言える事だが、この人は絶対ゲーマーだ。


『ちっ!佐々木蘭子っす。』

やっと本物っぽい名前が出たな......あれ?同じ学年に同じ名前の女子が居たような....


けど上品な良い家柄のお嬢様だったような..



『あっ!それ私だよ』


...さて、僕のお嬢様像の崩壊と本名と学校での猫かぶりが確定したとこで一つ問題がある。


それは僕がまだパンツ一丁でベッドから出ていないと言う事なのだが...


『どうぞ私に気にせず着替えて。って言うか着替え見せろ。私気になります!』

千反田える(氷菓) はそんな事絶対に言わんぞコラ!


とりあえず着替えの為に蘭子を部屋から追い出した。

が、ドアを少し開けてこちらを見ている片目が怖い...

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