9話 普通に便利な箱
意外と読まれてるっぽい?
ステータスの詳細を教えてもらった。
一般人の居るフィールドではすべての数値が一般化されるらしく、
例えSTRと書かれた腕力は凄かろうと普通に戻されるらしい。
よくできているなぁとは思うけど。
つまりゴリラな腕力でもお淑やかにできると?
でも、決して私のステータスがゴリラ並ではない。
そう見間違いだ。
「次はアイテムボックスの説明に移りますね。
先程のステータスカードがありますよね?
これを収納してみましょう」
そう言うと、ユークのカードを手渡してきた。
カードを受け取る。
その顔写真がやけにキラキラしていた。
「プリクラか!」
「デカ眼機能とか動物耳なんかの機能もありますので、カスタマイズをお勧めしています」
どや顔で言ってくる。
この人絶対郁子さんだとおもう。
しかも私の知らない時間にやりこんでいるとしか思えない。
私がゲームに入る直前までそばに居るのだけど、
ゲームに入ってすぐに測ったようなタイミングで部屋にやってくるユーク。
ただ決定的な証拠は何一つないのだが・・・。
「・・・・なんでそんな詳しいの?」
「私はこの世界の住人ですので知っていて当然なのですよ?
ひょっとして姫様、何かお疑いなのですか?」
はい。疑っておりますよ~。
「ええ、少し疑っているわ。
あなた、あまりに知り合いに似ているのよ。
容姿から行動までね」
「前におっしゃていた方ですね?」
そう、そろそろ本当の事を・・・
「そうですね。そろそろそう言う所にも触れておきましょうか」
え?本当の事を教えてくれる?
言ったが早いかユークは部屋のテーブルにどこから出したかわからないティーセットを置いた。
「その前にまずはアイテムボックスの詳細を終えてからですね。
こちらをどうぞ」
綺麗な所作で入れられた紅茶がそこにはあって湯気が出ている。
そう、湯気がでているのである。
テーブルに座り、その紅茶を一口に含んで飲んでみる。
「暖かい・・・」
「ええ、アイテムボックスから今取り出しましたが、
実際にこれを作ったのは数日前になります」
「え?それって傷んでるんじゃ?」
下手したらカビてたり腐ってそうでもある。
「それとこちらもどうぞ」
差し出されたのはいちごがのったまっしなショートケーキである。
これ世界観的に問題はないのだろうか?
そんな事を思いながらもフォークを手にしている私が居る。
そのままひとかけらを切り出して口に運ぶ。
「あ、おいしい!」
「これも数日前に仕入れたものです。
もう、ご理解いただけたと思いますが・・・・
この様にアイテムボックスの中に入っている間は時間経過しません」
あーーーー、まったくわかってなかったよ。
ご理解してなかったよ?ごめんなさいね!頭悪くて!
「へ、へーソウナンダー」
「淹れたての紅茶であり、出来立てのケーキがすぐに出せるのですが、
無限に入れる事ができるわけでは無く、重さの総量が5kgまでとなります」
「え?なんで重さ? しかも5kgなの?」
「ゲームとしての観点からですね。
制限によるやりくりする楽しさを、との事です」
なるほどね~。
なんかいろいろと考えられているんだなぁ。
って、なんかごまかされていない?
ユークのいうそろそろはどうなったの?
「あのさ、ユーク。さっきの話なんだけど?ホラ。貴女の正体的な?」
「そんな事いいましたっけ? 記憶にございませんが?」
「コンニャロー!! 期待させといて!!」
「いえいえ、冗談ですよ、ではお話しましょうか・・・この世界の秘密について」
いや、違うでしょう?・・・私が聞きたい事から外れているよね。
いつからユークの正体が世界の秘密になったんだ!
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