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10話 修羅の国

ギャグ系にしたいけど・・・なかなかうまくいかないw

「そうですね。姫様にはまずこの国の成り立ちからお話ししましょう」


そういうといつもとは違い王女の私室を出ていくその後を追う私。


「外で話すの?」


「まずは、歩きながらですね」


そう振り返って言うとまた、歩みを進めていく。

すれ違うメイドが必ず頭を下げるのはなんと言うか自分が偉い人になった気分だ。

実際、王女なのでそれなりの身分であるのだけれど。

話は本当にこの国の成り立ちから話されたのだった。


アクアリア王国には女神アクアリア様がいるらしい。

国の名前がそのまんまだった。

そして、この大陸にはアクアリア王国しかなく、

王制国家で貴族が各領地を治めているらしい。

貴族とか言われても実感は全くない。

ただ、特権階級等ではないらしく、血族での世襲とかはない。

その理由が一部の人間は年を取らず不老だということだ。

その一部が王族と貴族らしい。


ーん?私もじゃない?


それが領主の代替わりが必須でない理由だ。

不老の領主が納める各領地なのだから。


「ここまでで王国の背景が解ってきたかと思います。

 しかし仮想現実世界において人はどうやって生活しているのか?

 という疑問が出ると思いますが・・・」


この世界の人々だが、すべてAIプログラムで出来ているらしい。

女神アクアリア様によって新たな命に全く学習していないAIを付け新規の人として育てるのだ。

その女神でさえAIプログラムで作られ人により制限を付けられて動いている。


そしてこの世界の人々すべてが個人の意思を持つ人間と変わらないという事であった。

当然、死ねば死ぬ事になるらしい。

初期の世界は数百人のDNAサンプルからのAI作成を行い『人間』を作りだした。

さらに子孫繁栄させることで多様性を生み出して行ったというのだ。


まるで世界の創造である。


その年月は実に12000年。それはこの加速世界の導入で実現していた。

今でこそ6倍ではあるが、実際に加速させられるのは遥か彼方というのだ。

それでも数年はかかる話ではあるはずなのだけれど。

途方もない話を聞かされた気がした。


「この辺りでもうお分かりかもしれませんが・・・、

 そのイクコさんとおっしゃる方のDNAをもって生まれたのがーーー」


「ユークさんって事なんですね・・・分かりました」


「ご理解いただけたようで何よりです」


しかし、一体どういうことなのか。

郁子さんはこのゲームの開発の関係者である事がこれで判明した。

だとするとパパが家政婦として連れてきた時からと言う事なのかもしれない。

一体、郁子さんは何歳なんだろうか?

そんな事を考え奈良が歩きながら話していたがユークさんが近衛兵が守る部屋の前で足を止めた。


「こちらに国王様はいらっしゃいますか?」


「はっ、侍女長殿。現在こちらの部屋で執務中とのことです」


明らかに厳重に守られたこの部屋は国王の執務室ということらしい。

謁見の間なんかで会う必要が無いのはいいのだけれど・・・。


「分かりました。では、入りましょうか、姫様」


「え?いいの?お仕事中なんじゃないの?」


そう、仕事中なのだろうとおもうのですよ。

邪魔したら怒られるんじゃないかなぁとかさ。

国王様ですよ?「無礼討ちじゃぁ」とか言いそうじゃない?

この世界の住人じゃない私が王女役なんだしさ。


「はい、ですが構いませんよ。娘が父親に会いに来るのに許可が必要なのですか?」


確かにそうかもしれないけど。

あからさまに邪魔に思われたりしたらどうしようとか思うじゃんね?

だが、ユークはさっさと扉を開けて中へと入っていく。


そしてそこは




戦場だった・・・・。







「ここの調整どうなってるぅぅ!!」「今やってます!!」

「馬鹿野郎!! そば屋じゃねーんだよ、明日にはベータテストなんだからよぉ!!」

「今からやりますから!間に合いますって!!」「6倍速で動けてるんですから!!行けます!!」

「そっちはどうなってるっ!!」「今終わりましたぁあ!!」

「だったら、リアル側に送っとけぇ!時間がねぇんだよぉぉ!!!」


そこには普通にサラリーマン風の人達が働いていた・・・。

こっちはお姫様衣装なのにここの人達は普通にワイシャツ姿である。

正直、ユークさんいなかったら逃げているくらい場違いである。


「時間が6倍速で進むのでここで作業すると現実世界の6倍で作業が可能なのです」


「あの、ユークさんこれ普通に仕事場なんじゃ?」


「ええ、ですからいいましたよね。仕事中ですって」


ああ、ガチ系で仕事してました・・・。

パパンが叫んでて私に気が付いていない。

というか、ほんとに私の父親が国王なのかな?


普段の父親からは想像できない厳しさを感じた。

明日からのベータテスト開幕までの時間がわずかにしかないにもかかわらず、未だにこのゲームを作っているらしい。

そんな様子を呆然と見ていたらパパが私に気が付いたらしく激を飛ばしながら近づいてくる。


「なんだここに来てたのか?」


「うん、ユークさんがパパの仕事ぶりを見せてくれたよ」


「まぁなんだ、あまり帰れないがここでは結構会えると思うから遊びに来ると良い」


頭をボリボリとかきながら照れ臭そうにしているパパがいつもと違ってちょっと気味が悪い。


「え? なんかキモイよ」


「ちょ、きもいってなんだ!パパが頑張っていて、

 お前を一人家に置いて遊んだりとかしてないって事をちゃんと証明してだな?」


「いや、家には郁子さんいるし。一人じゃないし?」


「それでも、寂しいかと思っていったのに・・・さみしいのは俺だけか!」


「そだね?」


「うぉぉぉぉぉぉっぉぉおおぉおおお!!!!」


そういうとパパが泣き出した。

いい加減娘離れしてほしいと思う。

でも、頑張っているのが少し見れてちょっと嬉しかったりもする。

言わないけど。


「では行きましょうか。姫様」


泣き崩れた父親を無視して私たちは部屋を出た。


「ところでさ、国王ってやっぱりパパなの?」


「ええ、そうですね。明日以降はちゃんと玉座に座られると思いますよ?」


そうか、でも王様状態のパパが想像できない。

それにさっきの修羅場ってるのは大丈夫なのだろうか?

明日から皆ゲームするんだよね?

これは明日以降に王家が機能しているかかなりの疑問だね?

評価、ブックマークありがとうございます。

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