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臨時ニュース

「暑い……」

 そう呟いてサキは目を覚ました。

 寝汗がすごい。喉がひどくひりつく。

 時刻を見ると6時半を過ぎたところ。

 早朝だというのに気温は寝苦しい程に高い。

「喉渇いた……」

 すぴすぴと軽いいびきを立てるクロを起こさないように、そっと立ち上がる。

 階下に降りる。

「あれ……」

 リビングの明かりがついている。

 そっと入ってみると大江がソファに座っていた。

「なんだ起きてたの」

 声を掛けて、返事も待たずに台所へ向かう。蛇口を捻り、コップに水を注ぐ。一気に飲み干す。

「ふぅ」

 喉がうるおい、いくらか心地よくなった。寝ぼけた頭も少し明瞭になった。

 リビングに戻る。大江は未だソファに座り、なんだか、そうだ、TVにくぎ付けになっている。さっき返事がなかったのはそういうわけか。

「なに一生懸命に見てるわけ?」

 再び声を掛ける。

 大江は顎で画面を示した。

 何事かと見やる。

「えっ……」

 思わず声が漏れた。

 それは臨時ニュースを告げるものだった。

 生中継。場所は港近くの工場群。黒煙が上がり、衝撃音が鳴り響き、爆発が繰り返し起こっている。周辺の施設が崩壊していく。異常事態だ。

「一体、何が……」

「あそこ、黄島ちゃんの工場跡の近くだよ」

 大江が、呟くように言った。

 


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