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エピローグ

 ――夜半の職員室。

 見回りから帰ってきた大江が目を丸くする。

「おやぁ?」

 デスクの上に缶がひとつ。お土産です、と一言添えた書き置き。

 キョロキョロとあたりに人気がないことを確認して、缶を開け、一気に煽る。

「ぶーっ!」と盛大に吐く。

 なんじゃこりゃあ、と缶の底を見る。

「賞味期限切れとる〜!」


 ――桜家の一室でいつものようにハナが写真の整理をしている。

 カメちゃんが一枚の写真を持ってくる。

「君はいつもいい写真を撮るねぇ〜」

 写真を受け取りながら、カメちゃんを撫でる。カメちゃんは嬉しげに彼女の手に擦り寄る。


 ハナが写真を見つめる。

 二人の幼い鬼の少女が自販機から大量に吐き出される缶ジュースに驚きつつ、喜んでいる。

 何処となく、ルカとユカに似ている気がする。

 カメちゃんが撮った過去の記憶。自販機に宿った大切な思い出。

 ふふ、と微笑んでアルバムに挟む。

 夜の街に桜の花びらがひらひらと舞って、輝いていた。


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