4 『蟻にも負ける体』 あとがきステータス追加
「これアカンやつやないか!」
水取逸角は抗議した。
そう、抗議しようというものだ。
階段を下りただけでダメージを受ける体になったのだから。
「ふふふ……。小僧、エセ関西弁が出ているぞ」
「そういうのは良いから」
「ゲームみたいな体というので色々と混ぜてみたべ」
「生きているだけでハードモードすぎる、うおっ」
また体が点滅した。なにごと!?
「蟻つよいどすなあ。油断大敵やで」
「蟻!?」
靴の上に一匹の蟻がいた。
蟻が通っただけでダメージ受けるの!?
「やーめーてー」
「おかしいな……。ゲーマーは難易度が高い方が好きだと。
剣豪ならこの程度は回避できるとお前様の好きな漫画に」
「その認識は改めてもらいたい……!」
改めた。
何回か生命制御アプリを入れなおして貰った。
結果普通の人間並の強さを手に入れた。
さらにダッシュしても疲れない体力を手に入れたし、
ジャンプも垂直で1m余裕になった。
ダメージも全快した状態で再度仕切り直しだ。
「マラソンで金メダルとれちゃうな……!」
「イースターエッグ。
マラソン完遂するともれなく死ぬ隠し仕様入れたから注意やで」
「!?」
視界にウィンドウがでて点滅して豆知識を教えてくれてる。便利。
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まめちしき:マラソンの元になった兵士は約40km走って死亡しました。
ーーーーーーーーー
どうでも良い知識が増えた。
「う、迂闊に走れねえ……」
「そのダッシュ機能をオフにして自力で走る分には問題ないどす」
「機能とか言いだした!」
いつのまに視界の右下にオプションボタンが増えてた。
油断できねえ……! やりたい放題やな!
「まあ死亡はやり過ぎどすかな。
死亡に近い気絶にしとくべ」
「お、おう。……それ無くすのはないの?」
「せっかく実装したもんどすから。
せめて一回はやってもらいたいべ。
女の子に心配されて介抱されるイベントが出るかもよ?」
「実装しよう!」
せっかく作ったのなら仕方ないなぁ!
「あと怒りゲージとかも付けるどすか?
ゲージがたまったら強くなるやつ」
「隠された真の力って奴かい? 良いな!」
「普段は今の30%の力しか出なくするべ。
MAXで全裸になって高ぶる」
「最悪の上に弱体しとるやないか!」
うまい話は無かった。
小人がいうにはもう十分人間離れしてるから良いじゃないかとかどうとか。
怒りゲージは付けない事にした。
「さて。そろそろ女の子とかみたいなー」
チーレムなら女の子が出て来る頃合いだ。
巨乳ロリのツインテールとかどうだろう。
ハーレムならいっぱい女の子が出るし最初は王道で黒髪ロングのお嬢様あたりか。
是非に胸は漫画とかゲームでしか見た事ないような爆乳でいて欲しい!
と熱弁した。思春期の熱い童貞少年の剛速球の願望である。
夢だとはっちゃけるというものだ。
細々した指定に小人がドン引きした。
とんでもねえ逸材を引き当てたかもしれぬと。
「おまえさま、外つ国でもその調子なのじゃろうか。
改めた方がええと思うで」
「まさかの駄目だし……!」
小人はちょいと背筋をぴんとして改めた。
「最初に言った通り、領主としてこれから城に行き任務をこなしてもらうどす。
これから行く地は狭間と呼ばれる沢山の世界と重なる境界の土地。
城にある四月宝石のエイプリルを護って、他所の十二月の宝石を奪う役目だべさ」
「ますますゲームやな……!」
「そうどすな。確かにゲームではある。賭けるチップは大きい。
今更という訳でもないどすがその力、玉座へ座る資格を示してもらいたい」
「まじめになった」
「あまりの屑っぷりに女の子が可哀想になった」
「!?」
え、俺そんなに屑行為したかな……!
少し調子に乗っていたのは認めるけど、目の前の小人も似たようなものだったし。
小人が霧に向かって叫ぶ。
「エイプリル」と。
あとがき
*水取逸角のステータス
潜在能力 16/300 (心のなかで本として表示されている)
残機 x3 (死亡時復活。谷底やら溶岩など即死亡状況は安全地帯で復帰)
ライフゲージ x7 (1ダメージ受けると2秒間無敵)
魔法 炎の呼び鈴 (指でコマンドを引くと炎の玉を発射)
40kmまで疲れずに走れる。 ただし40km走りぱなしだと気絶する。
垂直で1m気楽に跳べるなど体力が常人より強化されている。
心のなかにウィンドウが見れる。豆知識のマスコットがいる。
*****
切り札。 24時間のクールタイムで何度でも使える。強力な必殺技。
・影縛:対象を行動不能にする
・水晶の壁:対象を絶対防御する水晶の壁を作る
・死ぬ前に良い奴になる権利:対象が死ぬ前に良い奴になる
***
というステータスになっています。




