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デビルの王子はとどのつまり…。  作者: 葡萄
入学前

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9/13

皇 一

「綺麗な庭だね〜」


「あぁ、あまり人間界へ来た実感が湧かないな」


城の方から1人の上品な老人が歩いて来る。


「クラウス様にハインツ様ですね?お待たせいたしました。この城を管理しております。


皇(すめらぎ) 一(はじめ)と申します。好きにお呼びください」


「すめらぎ、貴様。人間か」


「怖いよ〜クラウス。よろしくねっ。はじめちゃーん」


「ハッハ…失礼。構いません。私は3年間お2人の執事となります。城のことは私めにお任せください」


《ハインツ様はお優しい。クラウス様も随分と大きくなられたようだ》


「すめらぎ…俺に会った事があるのか」


皇は驚いて言った。


「いやはや…本当に心の声がお聞こえになるのですな…。あります。クラウス様がお生まれになられた時に一度。魔王城でお会い致しました」


「人間が魔界へ!?そんな事聞いた事がないぞ。貴様…一体何者だ」


信じられん人間などに…父上は俺の能力のことまでこいつに言ったのか…。


「まぁまぁ、クラウス。中に入ろうじゃないか」


クラウスはハインツに背中を押され城へ向かう。


薔薇の庭園を抜けると、白亜の城が聳え立っている。


皇が口を開く。


「この城を建てられたのは魔王様です。クラウス様がお産まれになった際に、こちらへ」


「………父上がか…」


「どうぞ、中へ」


城内は細かい装飾が施され、雅やかな空間を造り出している。


その中心には大きな中央階段が姿を現す。


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