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デビルの王子はとどのつまり…。  作者: 葡萄
入学前

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10/13

悪魔、私室を選ぶ

「うわぁー。すごい綺麗だね」


「そうだな。父上は一体、なんのために…」


「どうぞこちらへ…中を案内致します」


皇は中央階段を登って行く。


「コツコツコツコツ…」


クラウスとハインツもその後に続く。


「いや〜、クラウスの人間の姿。久々に見たよ〜」


「フッ…お前はよくその姿でイタズラしてるからな」


「みんな人間の姿を見たら一瞬びっくりするから好きなんだよね〜」


王宮に住む、上級以上の悪魔は幼少期に皆、人間の姿になれるようになるまで訓練させられた。


人間の姿になれなかったものたちは降級させられていく中、見様見真似でできたのが俺とクラウスだった。


「ガチャッ」


「ここは大広間になってございます。魔王様の言いつけで、食事は基本、揃ってここするようにとのことです」


「嬉しい〜みんなで食べられるね」


「いえ、私は料理をお作りしますので、クラウス様とハインツ様のお二人でということになりますよ」


「すめらぎ、貴様はいつ食べる」


「ハッハ…お気になさらず」


「他の人に任せて一緒に食べようよ〜はじめちゃ〜ん」


「この城におるのは私1人でございますよ?」


「何っ!?」


「えぇ〜!?」


「ハッハ…さっさ、次のお部屋へ」


次々に扉を開けて皇は部屋を紹介していく。


「こちらは…こちらは…こちらは…」


「俺はここがいい。香りもいい、すめらぎこの部屋は?」


「クラウス様お目が高い、こちらは『和室』というものです。厳選された素材を使い、人間国宝に造らせました」


「んん…よく分からんが気に入った」


「わ〜クラウスっぽーい」


「おい、荒らすなよ?」


「ハッハ…さっさ、次のお部屋へ…こちらは…こちらは…こちらは…」


「僕はここがいい!お花の香りと緑も多いし〜」


「ハインツ様もお目が高い、僭越ながら華道の最高職位を持つ私めが毎日、生花を交換し、もちろん観葉植物の手入れも欠かしておりませんぞっ。


ちなみにではございますが、クラウス様のお部屋の盆栽は私が手入れして苦節50年!盆栽モンドセレクションで18億円の値段がつけられましたぞっ!!  ……ハァーハァーハァー」


「フフフ、すごい息切れしてるし、よくわかんないけど、はじめちゃんすごーい」


「何者なのだ、すめらぎ…」


部屋は合計で25部屋あった。

そんなこんなで人間界での3人の暮らしが始まった。


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