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デビルの王子はとどのつまり…。  作者: 葡萄
入学前

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11/13

黒宮と一ノ瀬


「お着替えはもう、お部屋にお入れいたしましたよ」


「え、いつの間に!?」


「……」


黙って皇を見つめるクラウス。


「人間界ではクラウス様は『黒宮 律 (くろみや りつ)』とハインツ様は『一ノ瀬(いちのせ) 碧(あおい)』という名前で生活していただきます。早速ですが、明日から人間の通う高校へ転校生という形で約3年間通っていただきます」


「はーいっ!…ップッ、クラウス。フフッ、黒宮だって〜。くーろーみーやーくーんっ」


ハインツをギロっと睨みつけるクラウス。


「うわぁ〜、黒宮くん怖ぁーい」


「おい、すめらぎ。そろそろ答えろ。お前は人間なのになぜ悪魔の俺たちを知っている」


「恐れ多くもクラウス様、ヴァルキリアムス様に止められておりますゆえ…」


「ックッ……では…」


「クラウス様、これ以上は!心をお読みになられるでしょう?私も考えてしまう…。時が満ちれば、すべて分かります」


「クラウス〜しつこい男は嫌われるよ〜?はじめちゃん困ってるし〜、人間界遊びにいこ!?」


ハインツはクラウスの腕を引っ張って、中央階段を降りていく。


「あ、おい。ハインツ」


「はじめちゃーん、ディナーまでには帰るから!」


「ハハッ…かしこまりました。お気をつけて行ってらっしゃいませ。あ、ハインツ様。夕食は19時でございます」


「あ、オッケー!よろしくね〜!!」


「バタンッ」


城の扉が閉まる。


皇は2人が去っていった扉を見つめながら、静かに呟いた。


「ハッハ…長生きも悪くないですな……ヴァルキリアムス」



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