急展開
「人間界へ出向いてもらう。3年間の学園生活を送り、その上で人間について調査報告をしてもらいたい」
「人間界…ですと」
「人間界ってあの人間界か?」
謁見の間でざわつく悪魔たち。
「父上…どういうことです」
「そのままの意味だが?」
「なぜ俺なんですか!他の…やつら…オホン…。他の臣下でもよいのでは無いですか?」
「おやおや。この3年間の任期を無事終えれば、魔王にしてやっても良いのだぞ」
「なっ……。そんな簡単に」
悪魔たちがざわつく。
「ハッハッハ…悪い話じゃ無いだろ。人間界と悪魔界。両をすべてこそ魔王と言えよう!」
《いろいろなことを知りなさい。クラウス…》
くそ…俺と全く正反対の性格の父上の考えは読んでも分かりづらい。
言っていることの意味は分かるが急すぎる。
母上もなんかニコニコしているし…。
そして……
「ハインツ…なんでお前は嬉しそうなんだ」
「えぇー?だってー嬉しいよーそりゃー」
《わーーい》
「まったく……能天気なやつだ」
「ハッハッハ。ハインツの方が潔いな。よし…そうと決まれば明日から行ってもらうぞ!!!」
「明日!?父上。明日は……」
「あー!また仕事と言いたいのだろ?元々私が1人でしていたものだ。心配するな」
謎が解けたぞ…最近、城が慌ただしかったのはこのせいか!
俺が済ませる分を先に父上が済ませようとしてるんだ…。
……やってくれるじゃないか。




