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デビルの王子はとどのつまり…。  作者: 葡萄
入学前

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2/13

心の声が聞こえる悪魔2

口には出さない本音が、ずっと勝手に聞こえてくる。


16になった今でも、慣れることは無い。


気づけば俺は、16歳にしてすでに父である魔王の半分の仕事を、難なくこなすまでになった。


仕事詰めにして、誰とも関わらないようにした。

そうすると、自然と誰とも関わらなくなっていった。


…それで良かった。


幼い頃からずっと聴き続けてきた。


自分へ向けられる嫉妬と憎悪。媚びへつらう、聞くに耐えない醜い心の声。


俺にだけではない。


父へ向けられる家臣の憎悪の声も…。


母へ向けられる使用人の嫉妬の声もだ…。



幼かったクラウスを仕事詰めの運命へ追い込むには、それらは十分すぎるものだった。



俺から見れば、父と母は優しすぎる。


ずっと、そいつらが何を思っているか伝えても、ほとんどのことは許してやりなさいと言う。


優しさなどいらないのに…父と母は俺の能力をずっと褒めてきた。


「心の声が聞こえるなら、お前の方が支配者に向いているな、クラウス」


「すごいわ、クラウス」


両親の言うことは全てが本心だった。

両親の愛と存在が、幼い俺にとっての最大の心の支えであり、幸運だっただろう。


実際、父へ向けられる害意のある存在は全て俺が消してきた。


当たり前だ。魔王に対する忠誠が無かったんだ。死罪に十分、値する。


この世界は、どいつもこいつもゴミばっかりだ。


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