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2話 一章 始まりの街【ビーギニング】と、二人の少女 12
ほぼ同時に、リキッドとダフネが近くまで、ようやく駆け寄ってきた。
「お二人共、お怪我はないですか?」
またアルフォンスも側で膝まずき、此方に手をさしのべてきたので、先に少女の方を引き上げてもらった。
「おう。」
と俺は返事をしながら、自力で立つ。
その際に、どさくさに紛れてリキッドが抱きつこうとしていた。
だがダフネに襟首を捕まえて、制止しているようだった。
「あぁ、…なんか、ご免なさ~い。」
ついでに少女も、此方に向かって軽く頭を下げてきた。自身の頬を掻きながら、苦笑いを浮かべている。しかし語尾を伸ばした口調である。
(なんだ?…こいつ?)
と俺は鋭い視線を向けながら、少女に突っかかった。
「じゃねぇだろう。…俺だったから良かったが危うく他の奴を巻き込んで、怪我するかもしれなかったんだぞ!!」
「あぅ…だから、謝っているじゃん。…そんな言い方しないでよ。」
「ならお前も、…もう少し、ちゃんと言えねぇのか!」




