グウウウウウウ
「レゲイラの門?・・・あ、そっか」
ルルは手をポンと叩く。
「そうよ、そうよね。レゲイラの門があるじゃない。すっかり、忘れてたわ。
そうよ、そうよ、お色気が、ベロンベロンに酔っぱらい、授業中に下着姿でダンスを踊っていた時に、言っていたわよ。
えっと、教師だけに教えられている、緊急時の外部との連絡手段だって」
おいおい、授業中に酔っぱらって、下着姿でダンス?
何をやっているだよ、お色気の奴。
「けどさ、魔法障壁のせいで、他の世界と隔離されているんだろ」
「ええ、そうよ。それがどうしたの?」
「なら、レゲイラの門だってダメな可能性があるんじゃあ・・・」
「ええ、あるでしょね」
あるでしょうねって。
「いや、自信を持って、言われても困るんだが」
「なら、あんた、ルル様が頭の中をこねくりまわして導き出したレゲイラの門以外に、この閉塞した現状を打破する奇跡のようなアイデアがあるの?」
いやいや、レゲイラの門は、レーラが出したアイデアだろ。
「いや、ないけど」
「なら、レゲイラの門を信じなさいよ。古い門とはいえ、なんて言ったけ、レディンなんとかの戦いでも活躍した門らしいのよ。
レディンなんとかが、どんな戦いかは詳しくは知らないけど、教科書にのるくらい有名な戦いで活躍した門だっていうんなら、多少は期待できるんじゃない?」
「う~ん」
ブランド物が価値があると思い込んでいるのと同じような感覚なんじゃないか、
とタクは不安に思った。
「さあて、次にするべきことは決まったのはいいけど、それには学校にまた戻らないといけないわね」
ルルーシカは大きくため息をつく。
「また、敵の巣に入っていくわけか。生きているか死んでいるのかわからないような生気の薄いゾンビ女に、強い魔法を使ったから、もうお腹がぺこぺこなのに」
グウウウウウウ、というお腹の音が聞こえてきた。
そのお腹の音を聞いたためかはわからないが、
レーラは立ち上がり、
「ついてきて」
「何よ、人形、急に立ち上がって。さっきのお腹の音は私のお腹の音じゃないんだからね。そうよ、タクのお腹の音よ」
どう考えても、お前のお腹の音だろうが、とタクは思った。
「ねえ、どこに行くつもりなのよ・・・・・・・こら、無視すんな!!」
レーラ、どこに行くつもりなんだ?




