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首席魔王の召喚獣は最弱の種族  作者: 成れの果て
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招集

「レクス様、冒険者ではなくてドルムル様のお使いの人が来てますよ。」


「うん?珍しいな。行ってみるか。」


いつものようにダンジョンの奥の部屋で本を読んでいたレクスは急な来客に対応するためダンジョンを出た。受付の横には領主館で働く侍従がいた。


「魔王レクス様、突然の訪問に応えて頂きありがとうございます。」


「いえ、特に何もしていなかったので。何かあったのですか?」


「実は街の外でアンデッドが徘徊するようになりまして、調査をしたところ魔王不在のダンジョンが発見されました。更に調査を進めるために冒険者を派遣しましたが未だに帰ってこないためお力を貸して頂きたいのです。」


「わかりました。詳しい場所など教えて貰えますか?」


「ありがとうございます。詳細はドルムル様も交えてご説明致しますので領主館までお送り致します。」


侍従の話を聞き、彼が乗ってきた馬車に乗り込むレクスとアルトは言われるままに領主館までやってきた。


すぐにドルムルが控える執務室まで案内されると、中にはドルムルの他にガリムもそこにいた。


「ガリム先輩も呼ばれていたのですね。」


「緊急事態みたいだからな。協力するのは当たり前だろう。」


「お二人とも急にお呼び立てして申し訳ありません。そこの侍従から聞いているかと思いますが外のダンジョンが発見されて冒険者が帰ってきていません。なので魔王様方には彼らの救出と可能ならダンジョンの攻略を頼みたいのです。」


「外のダンジョンか、かなり危なそうだな。レクス、お前はどうする?」


「わかりました。その依頼、受けましょう。」


「おい!本気か!?もしも死んだら帰って来れないんだぞ!」


「アンデッドが徘徊しているままでは良くないでしょう。それに、外のダンジョンということはかなり古い魔王のダンジョンのはずです。力試しには丁度いいです。」


「なんでそんなに落ち着いていられるんだよ!?」


涼しい顔で依頼を受けると返事をしたレクスにガリムは思わず声を荒らげた。ガリムの言う通り相当危険な依頼なのは間違いない。それなのに躊躇しない姿を無謀だと思ってしまった。


「こちらから頼んでおいてこんなことを言うのはおかしいのですが本当によろしいのですか?」


「はい、任せてください。先輩も安心してくださいよ。学園首席は伊達じゃないですから。」


そう言い切ったレクスはアルトと共に執務室を後にした。残ったドルムルとガリムは彼が出ていったドアを見つめていた。


「ああ、もう!ドルムルさん!俺も行くぜ!あいつだけにいい顔させる訳には行かないからな!」


レクスに続きガリムも慌ただしく執務室を出ていく。残ったのはドルムルと侍従の二人だけになった。


「はあ……いくら我々よりも強大な魔王様とは言え、まだ子供の彼らに頼るしかないなんて情けないですね。」

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