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首席魔王の召喚獣は最弱の種族  作者: 成れの果て
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外のダンジョン

ピリンキに根を張る冒険者達はアンデッドが這い出してくるダンジョンを発見し、遂に内部の調査に乗り出していた。


「ここにいるのは命知らずの大バカ野郎どもだ!それでも街にあるダンジョンと同じだと思うなよ!ここで死んだら入口からやり直すなんてできないって肝に銘じておけ!!」


「「おう!!」」


冒険者を纏めるリーダー格の男が叱咤激励し、パーティの二人の冒険者達はそれに大声で応えた。


リーダーの言う通り、彼らが普段潜るダンジョンは受付で登録を行うからダンジョン内で死んでも帰ってこられる。だが外のダンジョンでは登録が出来ないため、文字通り死ねばそこで終わりなのだ。


「よし!用意はいいな!?行くぞ!!」


冒険者達は気合を入れて腐臭が漂う不気味なダンジョンに足を踏み入れた。すると目の前には荒れ果てた城下町が広がり、その先には崩れた塀に囲まれた城が血のように赤い夕日に照らされていた。


「建物で死角が多い、アンデッドの襲撃には気をつけろよ。」


既に敵地に入り込んでいるため、声を落として仲間に注意を飛ばす。風が吹けば思わず口元を覆いたくなるような匂いが運ばれ、まだ侵入したばかりなのに引き返したくなるほど精神的に苦しかった。


「グオオ」


低いうめき声と共に崩れた家の影から三体のゾンビがゆっくり姿を現した。冒険者達に気づいていないのか剥がれてボロボロな石畳の道を横切ろうとしている。


「ゾンビのお出ましだ、仲間を呼ばれる前に始末するぞ!」


手早く指示を出して一気に距離を詰めるとリーダーが剣を抜き、走り寄った勢いのまま首を跳ね飛ばした。冒険者に気づいた二体のゾンビは緩慢な動きで腕を伸ばしてくる。リーダーに続いた二人は掴まれる前にゾンビの腕を切り落とし、片方は脳天から剣を叩きつけ、残り一体は空いた口に剣を突いて脳を貫いた。


「よし、怪我は無いな?」


「問題無いぞ。」


「こちらも同じく。」


「角には特に気をつけて進もう。今回は三体で済んだがもっと数が増えたら厄介だ。」


三人とも先頭に勝利したことに喜ぶことすらせず、むしろ気を引き締め直して不気味な城に続く道を進んで行った。

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