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首席魔王の召喚獣は最弱の種族  作者: 成れの果て
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霧散

「なあレクス、助けてやらなくていいのか?」


「助ける?誰をですか?」


「いや、あのスライムだよ。もうしばらく水葬受け続けてるじゃないか。」


「アルトが魔法を使えるようになってるのはあの特訓のおかげですし、本人は喜んでるので大丈夫ですよ。」


レクスは平気な顔をしているがそんな様子を見て冷や冷やしているのはイグニとガリムの二人であった。どう見てもボロボロなアルトの姿に心を痛めるているのは見学組だけである。


「確かに、スライムが炎渦を使用した時は驚いたぞ!まさか炎渦の中に身を晒して取得したのか!?」


「その通りだよイグニ。最終的には人に見せられない顔をしてたけどな。」


あんなだらしない顔を他人に見られるのは自分のことでは無いとしても恥ずかしくて我慢できない。そういう意味で発した言葉だが二人には別の意味に取られていたため、見学組は顔を青ざめていた。


「おーい!アルトちゃん!苦しいなら言ってくれ!俺からレクスに頼んでやるから!」


「魔王ガリム様!!今いい所なので邪魔しないでくださへぶっ!」


ガリムの助け舟に必要ないと返事をしたが、言い終わる前に顔に超高密度の水の塊が直撃して言い終えることができなかったが、その勢いで顔を背ける直前のアルトは何故か嬉しそうに見えた。


「レクスよ、もしやアルトは特殊な」


「イグニ、アルトは特殊な訓練をしているんだ。いいな?」


「う、うむ。」


言い終わる前に遮られたイグニはレクスの圧に負けて言葉を飲み込んだ。これ以上踏み込むのは得策では無いと瞬時に判断したのは流石である。


「まあ始めた頃より余裕が出てるしそろそろ終わりにするか。」


壁際まで追い詰められていたアルトは直撃しても大きく体制を崩すことは無くなり、むしろ少しずつ前進して正面から水葬を受けていた。その衝撃を全て殺すことは出来ていないが耐性は既に得ている頃と判断した。


「アルト!そろそろやめるぞ!魔法と体制は習得できたよな?」


「ご主人様!まだです!まだ何も掴めていません!!」


「ステータス見るぞ。」


「それは反則です……」


特訓を長引かせようとしたがレクスの一言に観念したのか、アルトは正直に水葬と耐性を得たことを白状した。


レクスが指を鳴らすと無数に展開されていたゲートは霧散し、アルトにとってのご褒美タイム、特訓は幕を閉じた。

お休みしてましたが今日から再開します!

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