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首席魔王の召喚獣は最弱の種族  作者: 成れの果て
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魔王レクス参戦

再度索敵をするためスライム達を円を描くように散らせた。先程は二体で十を超えるゴブリンと互角だったためそれぞれのスライムを分裂させて各種スライムを一体ずつで構成したフォーマンセルを組ませた。


しかし、ゴブリンの大群と遭遇した地点まで進んでも索敵に反応は無く、枝葉と草だけが風に揺られている。


『アルト、まだ一匹も見つからないのか?』


「はい、先程戦闘した地点を過ぎてもゴブリンは見当たりません。」


『不自然だな。一旦進行はやめて……』


「ご主人様!斜め後方が大きな群れに襲われています!」


『後ろだと!?どうやって回り込んだんだ!?』


「迎撃に向かいますか!?」


「ああ!考えるのは後だ!迎撃に迎え!」


突如として後ろに出現したゴブリンの大群を迎撃に向かうため反転するアルト。その間になぜゴブリンが後ろにいるのかレクスは考え込んでいた。その答えが出ないままアルトはゴブリンの大群と交戦を始めた。


「一斉射撃!おりゃー!!」


アルトが魔法を放つのと同時にスライム達が光ってゴブリン目掛けて魔法で攻撃を仕掛けてく。突然集中砲火を受けたゴブリンはその勢いを落としたが未だにその数は多く、劣勢を強いられていた。


「索敵に出していたスライムを分裂させながら戻します!あなた達も分裂して手数を増やしなさい!」


スライムに指示を出しながらも魔法を連発して敵の数を減らしていく。堪らず後退するゴブリンを追撃するためにスライムを集めながら進んで行った。


「あなた達は早いのだから先行して攻撃を続けなさい!」


敏捷Cのエアスライムに指示を出し、ゴブリンを追いかけさせ、アルトと他のスライムは足並みを揃えてそれを追った。


索敵に出していたスライムとも合流し、先行させたエアスライムの元へ駆けつけようとすると前方でエアスライムの反応が次々に消えていった。


「ご主人様、ゴブリンが反転したようです。」


『逃げずに向かって来るか。何か策があるはずだ。油断するなよ。』


「もちろんです!ロックスライムは前に展開!みんなで蜂の巣にしてやりましょう!」


体力が高いロックスライムを前方に配置し、アルトを中心に土魔法のストーンピラーを半円状に点々と展開して簡単に近寄れないようにした。


今回は万全の状態で待ち構えることができた。これ以上無様を晒すことは無いようにアルトは前方を睨んでいた。


そしてゴブリンが姿を現したがなかなか近付いてこなかった。アルトは完全に待ちの姿勢を崩さないためお互い見合っていたが長くは続かなかった。


突然アルトの遥か後方で低く腹に響くような恐ろしい雄叫びが上がり、土煙を上げながら何かが接近してきた。それを合図に前方のゴブリン達が突撃を始めたためスライム達は魔法で迎撃を始めた。


「ご主人様!何かが近づいてきます!」


『ああ、そいつらを率いているゴブリンロードだろう。挟まれる前にどうにか離脱しろ!一旦ダンジョンの前まで後退だ!』


前方のゴブリンを炎で焼き、水の弾丸で貫いて接近を防いでいるが長くは保たないだろう。後方の土煙は次第に大きくなり、ゴブリンロードは視認できる距離まで迫っていた。


「さあ忙しくなりますよ!フレイムスライムとアクアスライムは前方を牽制!ロックスライムはピラーでゴブリンロードとダンジョンまでの進路を妨害!エアスライムはゴブリンロードに攻撃しながら後退!」


アルトの指示に従いスライムたちは女王を守るために奮闘した。妨害を受けたゴブリンロードは速度を落とし、ゴブリンの群れは勢いを殺され、なんとかダンジョンの前まで辿り着いた。


「よくここまで下がれたな。なかなかやるじゃないか。」


「ご主人様!?ここは危険です!早く中に戻ってください!」


アルトを出迎えたのはなんとレクスだった。ゴブリン達の魔の手はまだ届いていないがいつここまで来るか分からないため危険であった。


「そんなことはわかっている。だが反撃をするなら今がチャンスなんだよ。」


「反撃ですか?申し上げにくいですがかなり追い込まれているように思いますが……」


「だからこそ敵は追撃に来るだろう。おっ、もうすぐここまで来そうだな。」


アルトがレクスの目線を追うと先程見た土煙が舞い上がっていた。それに加えて草を踏みしめる音まで聞こえており、二人のいる場所に危機がどんどん迫っている。


「さて、アルト。ここで問題だ。魔王同士の決闘では魔王が前に立つことは無い。何故だか分かるか?」


「こんな時に何を言っているのですか!魔王が倒れたらその時点で敗北だからです!ですから早くお下がりください!」


「その通り。だが魔王が倒れなければ敗北にはならない。そして、魔王が前に立ってはいけないなんてルールは存在しない。意味がわかるか?」


レクスは涼しい顔で説明するがアルトは気が気ではなかった。もうゴブリン達の姿が見える距離まで迫っている。無理やりにでもダンジョンの中にレクスを連れて行こうとその腕を掴もうとしたがレクスはそれを避けた。


「ご主人様!!」


「アルト。ここまで頑張ったお前に本物の上級魔法を見せてやろう。」


レクスはそう言うと森に向かって一歩前に出た。そして彼は召喚の間で水晶に吸わせた時と同じくらいの膨大な魔力を集めてその身に纏い、右腕を頭上に掲げてニヤリと笑った。


「視界が悪いから敵に囲まれるんだ。こんな鬱陶しい森、全て焼き払ってやるよ。」

昨日はハンバーグ捏ねてて投稿出来ませんでしたorz

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