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首席魔王の召喚獣は最弱の種族  作者: 成れの果て
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召喚の間

召喚の間にはレクスとミリアの他に何人かの生徒がいた。魔王学園を卒業して全員がダンジョンを作れる訳では無い。そもそも召喚に応じる魔物がいなければダンジョンとして成り立たないからだ。つまり、ここにいる者は学生レベルだが全員ある程度の実力があることは間違いない。


「おっ、来たかレクス!……とミリアも一緒か。珍しい組み合わせだな。」


「やあイグニ。次席様がどうしても一緒にと言うから仕方なくな。」


「どうしてもなんて誰も言ってないわよ!!」


「ハッハッハ!お前ら二人はほんとに相変わらずだな!」


野性的な雰囲気を纏う赤髪のイグニはその背の高さも相まって気の弱い者なら話しかけられただけで萎縮してしまうだろうがミリアはお構い無しだった。


「そこの三人、ここでは静かにするように。」


召喚の間にはもちろん教師もいるがこれだけ騒げばやはり注意されてしまった。


「アンタたちのせいで怒られたじゃない!謝りなさいよ!」


「何言ってるんだイグニがでかい声で笑うからだろ。」


「細かいことを気にしても仕方ないだろう!それより、始まるぞ。」


召喚の間は大型の魔物が呼び出されてもいいようにかなり大きく作られている。しかし陽の光が苦手な魔物もいるため窓は無い。光の魔法で部屋を明るく照らしてはいるが何とも無機質な造りである。


「ねえ、学園の中は華やかなのになんでここはこんなに質素なのかしら?」


「卒業していった先輩曰く、昔はどこかの大聖堂だと言われても疑えないほど豪華で神秘的だったそうだ。しかし蛇の王とも言われるバジリスクが召喚された時に数々の装飾品を壊すためだけに暴れてからこうなったらしい。」


「バジリスクを召喚するなんてとんでもないな!しかし何故暴れだしたんだろうな?」


続けてレクスが説明しようとしたが、


「君たち、2度も同じことを言われなければわからないのかい?」


思っていたよりも声が大きかったようで教師だけでなく他の生徒たちもこちらを見ていた。

だがそんなことを気にしないイグニは、


「先生!なぜバジリスクは暴れたのですか?」


続きを教師に促すイグニにレクスとミリアは苦笑していた。


「私は記録に目を通しただけだから詳しいことは知らないがバジリスク曰く、狭かったからだそうだ。さあ、ほかの迷惑にならないように静かにしているように。」


そう言うと元いた場所に戻る教師。その背中を見送った三人は口には出さなかったが大型の魔物を召喚した場合は内装に気をつけようと思った。

イグニ登場させてレクスの召喚まで書くつもりがバジリスクの話が長くなってしまった

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