出会えた…
「え?もしかして幸くん?」
懐かしい声が聞こえてきた。
僕は半場びっくりして振り返った。
…小6以来かなぁ…。
そうすると3年ぶりだな…。そう思った。
僕の目の前にいるのはあの人。
名前は、井上彩。
「久しぶりだね、幸くん」
「そうだね。っていうか、覚えててくれたんだ」
「うんっ!小学校の人は大抵覚えてるよ!」
「えぇ!それは凄いな…」
本当にそれは凄い…
あまり学校にも来なかったのに名前覚えてるなんて…
しかもほとんど覚えてるって…
「そういえば幸くん。家に何か用だった?」
う…やばっ
流石に「あなたに会いに来た」なんて言えるわけない!!
「え、えぇと…あ、あれだ!あの、もうすぐ卒業だから…えと、その……どうしてるのかなって…
学校もあんまり来なかったし…」
「え…うん…卒業式には流石に出ると思うけど…」
「けど…?」
「こういう行事だけ参加するのって周りの人たちに迷惑がかかるんじゃないかって…」
…あー、なるほど。
確かに…だけど
「流石に卒業式に来ても誰にも文句は言われないと思うよ」
「え…なんで?」
「卒業式は学校最後の日。学校で皆でいられる最後の日。それは、大切な日だと思う。そんな日は誰もきたいって思う。
皆との最後の思い出作りぐらい全員でやりたいとか
思っている人だっていると思う。
むしろ「あー、こいつ来たのか」とかのリアクションとられるよりも、逆に歓迎されると思うよ」
「そ、そうなのかなぁ…」
ヒュー
「ヘックチッ!」
くしゃみが出てしまった…
流石2月寒さは伊達じゃないな…
「寒くなって来たね」
「うぅ、流石に寒いね…」
「幸くん。せっかく来たんだし上がってく?」
…え?
今なんていった?「上がってく?」?
え、彩の家にか?まじで?
「いいのか?」
「うん、当分お母さん帰ってこないし、大丈夫だと思うよ」
「そ、そうか」
親がいないのはいいことなのかな…?
「じゃ、じゃあお邪魔させていただきます…」
そうして僕は思っていた人、彩に
思いもしなかった質問に肯定してしまった。




