表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺ミニドランゴンに転生す! ~小さな女の子に拾われて旅をします~  作者: 海老川ピコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/21

第10話 騎士団とパーティーのドヤ顔

 王都カルタルタスでの生活は、レヴァリス家の豪邸を拠点に、ますます派手になってきた。

 黄金の首輪を首にキラキラさせ、俺、カウル、別名「ピニャ」は、エルちゃんの肩でドヤ顔。

 サラリーマン時代、こんなゴージャスなアクセサリーなかったぜ!

 エルちゃんの金髪ツインテールは、王都の陽光でキラキラ。

 アレナはクールに剣を磨きつつ、時々、悲しげな目で遠くを見る。

 おい、アレナ、過去の話、そろそろ吐けよ!

 そんな中、レヴァリス家の執事がまたドレッシーな服で現れ、言った。


「アレナ様、エルミン様、カウル様、白狼組の訓練場へご招待です」


「ピニャ!?(騎士団!? 俺、戦闘力ほぼゼロだぞ!)」


 エルちゃんが目をキラキラさせて跳びはねた。


「カウル、白狼組だよ! アレナお姉さんの仲間! ピニャ、スター見せるよ!」

「ピニャ!(スターより、ケーキ食いたい!)」


 アレナがニヤリと笑い、剣を手に持った。


「ピニャ、訓練場は遊びじゃない。だが、お前の炎、試してみるか?」


 炎!? 俺、キラキラショー専門なのに!

 内心ビビりつつ、俺たちは白狼組の訓練場へ向かった。

 サラリーマン時代、こんな体育会系イベントなかったぞ!


  ◇


 白狼組の訓練場は、王都の外れにある広大な広場だ。

 石壁に囲まれ、的や木の人形がズラリ。

 鎧の騎士たちが剣や槍でガンガン訓練してる。

 マジでファンタジー軍団! 隊長っぽい筋肉ムキムキの騎士が、アレナに敬礼した。


「アレナ隊長、帰還を歓迎する! こいつらが噂のエルミンとピニャか?」

「ピニャ!(隊長!? アレナ、お前そんな大物!?)」


 エルちゃんが無邪気に手を振った。


「こんにちは!  カウル、ピニャのショーやるよ!」


 おい、いきなりショー!?

 騎士たちが興味津々に集まる中、俺は覚悟を決めた。

 ピニャ魂、燃やすぜ!


「ピニャ!」


 翼をバタバタさせて宙に浮き、ピョンピョン跳び回る。

 キラキラ鱗と黄金の首輪が光を反射し、まるで動くシャンデリア。

 騎士たちが「ほう!」「なんじゃ、あの動き!」とざわつく。

 調子に乗った俺は、星見の森で覚えた炎をボフッと吐いた。

 くらえ、ピニャファイア!

 小さな火の玉が木の的に命中し、焦げ跡を残す。


「ピニャ!(俺、すげえ!)」


 騎士たちが拍手喝采。隊長が笑いながら叫んだ。


「すげえぞ、ピニャ! 運動神経も炎も本物だ!」


 エルちゃんが拳を振り上げ、応援。


「カウル、めっちゃカッコいい! スターだよ!」


 アレナがクールに腕組み、ニヤリ。


「ピニャ、意外とやるな。だが、調子乗んなよ」


 調子乗ってるのはお前もだろ!

 内心ドヤ顔。

 サラリーマン時代、表計算しか動かせなかったのに、俺、こんなアクティブキャラ!?


  ◇


 訓練の後、事件が起きた。

 王都の市場近くで、ボヤ騒ぎだ。

 煙がモクモク上がり、商人たちが「火事だ!」と叫んでる。

 おい、マジか!?

 アレナが剣を握り、隊長に報告。


「白狼組、消化に向かう。ピニャ、役に立てよ」

「ピニャ!?(俺!? 消防士じゃねえ!)」


 エルちゃんが目を輝かせ、俺を高く持ち上げた。


「カウル! 飛んで! 騎士団を火元に導いて!」


 飛ぶ!?

 俺、ショー用の低空飛行しかできねえぞ!

 だが、彼女のキラキラした瞳に押され、俺は気合を入れた。

 ピニャ魂、フル回転!


「ピニャ!」


 翼をバタバタ、できるだけ高く飛ぶ。

 うお、風キツい!

 黄金の首輪がキラキラ光り、俺は市場の煙を見下ろした。

 屋台の油が燃えてるらしい。

 あそこだ! 俺はピニャ鳴きで騎士団を誘導。


「ピニャ!(こっちだ、急げ!)」


 白狼組が水バケツと魔法の水球で突進。

 炎がシューっと消え、市場は救われた。

 騎士たちが俺を囲み、隊長がドヤ顔で肩を叩いた。

 おい、ドラゴンに肩叩きすんな!


「ピニャ、お手柄だ! あの飛行、目立って助かったぞ!」

「ピニャ!(目立つのは鱗のせいだろ!)」


 エルちゃんが抱きついてきた。


「カウル、ヒーロー! ピニャ、めっちゃカッコいい!」


 ヒーロー!? 俺、ただ飛んだだけ! だが、騎士たちの「ピニャ! ピニャ!」コールに、俺のピニャ魂がうっかり燃えた。

 サラリーマン時代、こんなチヤホヤなかったぜ!


  ◇


 その夜、レヴァリス家主催の貴族パーティーに招待された。

 豪華なホール、シャンデリア、テーブルにはケーキや果物が山盛り。

 マジでセレブ! エルちゃんはケーキに突進、口の周りにクリームつけてニコニコ。

 おい、8歳の食欲、半端ねえ!

 俺は黄金の首輪をキラキラさせ、貴族の令嬢たちに囲まれた。

 お、お前ら、近すぎ!

 ドレスの女たちが「ピニャ、かわいい!」「首輪、素敵!」とチヤホヤ。

 俺は調子に乗ってピニャハートを披露。


「ピニャ!(どうだ、俺のスターっぷり!)」


 令嬢たちが「キャー!」と大騒ぎ。

 モテ期キター!

 だが、アレナがクールに近づき、苦笑。


「ピニャ、調子乗んな。首輪で目立ってるだけだぞ」

「ピニャ!(ディスんな! 俺の実力だろ!)」

 エルちゃんがケーキを頬張りながら叫んだ。

「カウル、スター! アレナお姉さんも一緒に輝こう!」

 アレナがクスッと笑い、ケーキを一口。おい、剣士が甘党!?

 彼女の目が一瞬曇る。

 また過去の傷かよ!

 パーティーの喧騒の中、俺は思う。

 白狼組、火事、貴族パーティー……俺のピニャ魂、次は何だ!?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ