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子役もかなり、大変です。  作者: ほっかいろ
第一章~子役、始めました!~
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31/46

25、お泊り会-2- パート1

 1100pt分です!今1400ptなので、めっちゃ溜まってます。休日にいっぱい書きますね!

 「今日は読み合わせか。」


 顔合わせの五日後は読み合わせの予定が入っていた。家族旅行に行く予定だった、ということで小雪ちゃんは来れなかったけど、家族旅行だったら、今頃楽しんでるだろうから、風邪ひいた、とかじゃなくて良かった、と、残念だけど、少し安心した。


 「でも終わったらお泊りだ!」


 そう、実は土曜日から日曜日までの華憐ちゃんとのお泊りの予定が入っているのだ。いや、二日とは楽しみおすぎる!


 でもね、私、無理なんですよ、読み合わせ。前までは何とも思ってなかったけどさ、未成年は保護者必須って何!!??聞いてないんだけど?お母さんの前でやりたくない。無理。…やるしかないよね。っていうことで、私の計画的には、女優さんのノリっぽく、なんかそのノリにのって、感情込めてみました~、みたいな感じでやる。うん、そうだ、これが終わったらお泊りだ、お泊り、お泊り……。












 「それじゃあ、今日は1ページから13ページまで。じゃあ、初めて。」


 えわ、最初から私の番だよ。


 「ママ?」

 「美穂…?」

 「ママ、どうしたの?なんで泣いてるの?」

 「美穂……。」


 おお、女優さんの演技力凄い。まあ、ここで、時代がさかのぼって、美穂の両親が出会って、離婚して、親権が瑠璃子に渡るまでがある。この一話は、家庭崩壊、和馬再婚、美穂の虐待が知れて引き取られる、あと、虐待シーンはほんの一部の回想シーンででてくるので、まだ美穂が瑠璃子と一緒に過ごした一年は闇に包まれている、という設定だ。1-13ページはまだ、家庭崩壊のちょっと前なので、私の台詞は殆どない。あ~、安心した。おっと、私の番だ。


 「うん!美穂、唐揚げ大好き!」

 「そう。じゃあ、ピクニックのお弁当はやっぱり唐揚げ弁当ね。」

 「やった!!」


 この後は、和馬の語り&瞑想シーンで、離婚の原因が明らかになる。確か、教育の考え方の違いと、瑠璃子の金銭の使い込み、だった気がする。育児ノイローゼが原因だったのに責めてしまった自分を責める和馬の葛藤シーンでもある。

 ここも私は回想シーンでしか出てこないので、台詞無しだ。初めの方は台詞が少ない。それもあってか、今日はあまり私の台詞はなかった。ちなみにこれは1、2話の読み合わせだ。監督がかんがえて、少し台詞を変える事もあるらしい。

 その日は直ぐ解散になった。お母さんは、よほど暇だったのか、終わったとたんに元気になっていた。


 


 








 「ほら、急いで!!」


 おお、ヤバい。えっと着替えと洗面用具!


 今帰ってきてから時間がギリギリな事に気づき、急いで荷造りをはじめたところだ。あ、あと、台本も!







 「ふう。」


 車に乗るまで随分慌てていたので、やっと一息つけたところだ。改めて忘れ物が無いか確認する。うん、大丈夫そう。あ~、楽しみだな。二泊とか凄い楽しみ。











 こんな感じでウキウキしながら華憐ちゃんの家まで向かった。着いた時はちょっと遅れていたけど、大体約束通りの時間だった。


 「ここ?」

 「そうらしいわね。」


 華憐ちゃんの家は、アニメの主人公が住んでいそうな、赤い屋根でクリーム色の壁の、一軒家だった。


 「ピーンポーン」


 ベルを鳴らすと、直ぐに華憐ちゃんが出た。


 「凜々ちゃん!あ、おばさんこんにちは!」

 「こんにちは。」


 うちの母がおっとりモードになってるよ。いつもはこんな落ち着きない人なのに。なんて考えていると、華憐ちゃんのお母さんも出て来た。


 「あら~、こんにちは~。」


 おお。なんか華憐ちゃんの面影がある。っていうか、似てる。でももうちょっと清楚で大人っぽい顔だな…。目は、華憐ちゃんとよく似て、睨まれたら怖そうだ。


 「じゃあ、私はこれで。どうぞよろしくお願いいたします。」

 「はい。では、またいつか機会があったらお願いします。」

 「喜んで。では、失礼します。」


 こんな丁寧な言葉を使っているのをみると、二人はあまり仲が深まっていないのかもしれない。


 「じゃあ、荷物は全部部屋に運んでね。布団は敷いてあるし、夕ご飯もう少しでできるから、できたら呼ぶわね。」


 「「はーい」」


 という事で、華憐ちゃんの部屋に荷物を置くと、早速華憐ちゃんの物で遊び始めた。なんか華憐ちゃんの部屋は、人形とか、ベットとか、机とか、カーテンとか……いろいろと、凄い女の子らしく工夫されているのが分かって、感心していた。

 人形やおもちゃの紹介などが終わると、見計らったかのように夕ご飯の時間になった。夕ご飯は、たこ焼きだった。私の家では、生地を溢れる前位までしか入れないから、いつも半球な形のたこ焼きだったけど、プレート全体に生地入れると丸いたこ焼きが出来るみたいで、テンション上がりつつ作って食べた。


 夕ご飯が終わり部屋に戻ると、そのまま部屋の紹介をしてもらって、歯を磨いてかなり早く寝た。華憐ちゃんはいつもこの位(8時)には必ず寝るらしい。小学生にしても早すぎる気がする。いや、普通なのか?実年齢23には感覚がよく分からない。とにかく、私にとってはいつもより早すぎるから眠れないかな、と思ったけど、疲れていたからか意外と直ぐに眠れた。










 

 朝起きると、まだ8時だった。2度寝しようかな、と思ったけど、華憐ちゃんもそのころ起きたので、そのまま着替えて下に降りた。華憐ちゃんのお母さんはもうご飯を用意し終わっていたので、もしかしたら華憐ちゃんはいつもこのぐらいの時間に起きているのかもしれない。朝ご飯はハムエッグとご飯と味噌汁だった。ハムエッグにケチャップをかけていたのには驚いたけど、私もやってみたら意外と美味しかった。


 朝ご飯を食べ終わり部屋に戻ると、ふと、この前小雪ちゃんと話したことを思い出した。そういえば台本一緒に練習しよう、って言ってたんだった。


「ていうか、あの、演技の練習しない?私も来週から特別レッスンあるから。」

「え?っていうことは、同じ事務所の子と共演するの?」

「うん。実はね、こういう役で」


そう言って華憐ちゃんが台本を取り出した。前も見たけど華憐ちゃんの役は良く知らなかったし、時間がなかったのであらすじしか読んでなかった。



なるほど……。華憐ちゃんの役は、いじめっ子だ。これは戸惑うだろう。でも、華憐ちゃんの睨まれたら小さくなってしまうような目を活かせば、かなり話題になるぐらいの演技ができるだろう。でも、友達という立場で、どのように教えるっていうか、練習するっていうか、それが分からない。


「難しそうな役だね……。ところで、オーディション前の練習ではどういう風にやったの?」

「それが、本当は違う役のオーディションを受けてたけど、その役落ちちゃって、そしたら監督さんが、この役やってみない?って声かけてくれたの。」


おお。それは凄い。典型的なその役で成功して大人になってからその監督と感動の再会とかを果たすやつじゃん。これは、成功させなければ………!!!


凛々花のこの決断のせいで、お泊まり会は、ほぼ演技の特訓に代わりつつあることを、華憐ちゃんはまだ知らなかったのだった。



 ブクマが479いってました!目指せ500!!!

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