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第16話機械と感情

最近ネトゲのイベント消化で時間が足りません・・・・

プレイしている数も多いのでいけないのですがね、大変です。

集落に戻り椿や赤べこに菊が事情を説明しに行き数分が経ち菊が戻って来た

「きクチャんおコラれタ?」「大丈夫、今日は遅いから明日にしろだそうですます」




明日綾のいる黒川家に様子を見に行く事にして食事を済ませ自分のテントに戻った

眠る前に脱ぐのに大変そうな鎧だがゲーム仕様なためガシャンと音を立て消える

残ったのはパンツ一枚だが暑さや寒さを感じないのでそのまま眠った、



朝日が昇り「起きろですます!」聞き覚えのある声に飛び起きる

「うわっ!」普段さえあまり人と喋るのが苦手なものを女の子に起こされるという


予想外な出来事に何故か兜だけ被った「何かあったんですか?」

「何かってもう美心ちゃんが待ちわびてるんですます」


「あぁ・・・うんすぐに行くから」あたふたしてる弟に「まったくそんなで大丈夫ですます?」

「ごめん」「もう少しドンっと構えやがれですます」



菊に言われドンっと仁王立ちしてみたが兜にパンツだけの異様な姿に大笑いする菊

「それでいいですますが余計な物まで構えんじゃねーですますよぉー」菊はそれだけ言い残し

テントから出て行った


「余計な物って何だろう兄貴」兄も笑いながらに「良かったな笑って済ましてもらえて、下向け」

男性特有の朝の起きるアレである事にやっと気づいた、










「いやー羨ましいよ、今の体じゃできんからなー」「うるせー!黙ってろ馬鹿兄貴!」

鎧を着て準備が出来たので菊と美心の待つ集落の入口に向かう


「キくちャん、オネガいね」「了解ですます!」美心が何故か木の後ろに隠れるのが見えたが

まずは菊に「おはよう・・・」何時もに増して暗い感じに



「もしかしてさっきの気にしてますです?」「あっ・・・うん」弟に対しため息が出てくる菊

「あんなちっせー事気にすんなですます、さっき教えた奴ですます!!」


菊の一言に「はい!」とビシッと直立した「うむ、よろしいですます」菊が木の後ろに隠れていた

美心に「美心ちゃんもういいですますよー」出て来た美心の違いに驚いた。









いつも着ていた粗悪なワンピースっぽい服ではなく

髪は綺麗に梳かされ、上は青い生地に百合の花の絵柄の着物で下は紺色の袴に

慣れないせいか草履の履いてる足指をもぞもぞさせている



「これはですねー、菊が朝日も昇らぬうちに商店街の呉服屋叩き起こして買ったんですます!!」

自慢気に語る菊の言葉を無視してしまう程に綺麗だったようで


「オねぇチャんよろコぶかな?」「あっ・・・えっと・・ウッ」美心の質問に弟のコミュ力では

太刀打ちできないので兄と体を交代してしまった


「いちいちこんなで変わるなよな」「にアッテなかっタのカナ・・・」弟が無言だった事で勘違いして

しまった美心に「大丈夫!あいつは天性のロリコン野郎だから」「ロりこンッてなニ?」


「あぁーとにかく美心ちゃん凄く可愛いし似合ってるし素敵!って言いたいみたいだよっと」

言葉を言い切ると早々と弟に体を戻す



弟が恥ずかしくて顔を背けてしまったが美心が近づき「ほントうににあッテる?」

さすがに二度も頼れまいと思い「うん・・・」と小さな声だったが本人から聞けて嬉しいようで


菊と一緒に喜んでいた、「これなら菊と一緒に連邦内に入っても目立たないですます」

「菊さんはメイド服でもいいの?」「説明は後でしてやるですます、それより」



弟の鎧を叩きながら「これじゃ目立つどころか警戒されますです」

「日本風のがいいのかな・・・」弟が腰にある赤茶色の皮袋から小さな桜の木が描かれた箱を出した

「クリックとかじゃ・・・ないよな」物は分かるが使い方がゲームと違うようで



とりあえず開けてみる事にした、箱からは透明な液状の物が飛び出し全身の鎧だけを包み

形を変えていき兜がなくなり代わりに髪型が総髪になりガチガチの鎧も白い枝垂桜柄が鮮やかな

黒い羽織に中は黒い着物に加え足は草履と和風に変化した



「良かった開けるだけでいいのか」「それなんですます!!」と菊に箱を取られた

箱をくるくる回し観察するが分からないようなので「えっと・・・アバター箱って分かる?」


「何ですますそれ?」「だよね、着てる装備の見た目だけ変える魔法の箱でいいのかな」

「見た目だけなんですます?」「本来ならそうだと思うよ」


菊は意味が分からないので羽織を触ってみるが「柔らかいですます、鎧じゃねーですます」

「どうなってるか俺もあまり分からなくて」「それじゃあこれですます!」


弟の草履を履いた足を思い切り蹴るがカーンと見た目と違い鉄を叩く音がした

「ぬっ・・・・なら」とジャンプして弟の頭に頭突きしたが同じくカーンと鉄の音がした


「グゥゥ~」と唸り声出し頭を抱える「不思議だけど大丈夫みたいだ、ありがとう」

「ありがとうじぇねーですます」自業自得だが可哀想な菊のおでこを撫でてあげる美心


「それなら任侠者感あって大丈夫ですます」「おなジだネ」一緒の着物で嬉しそうな美心に

「あぁ・・・うん」と見た目からは想像できない程弱弱しい返事だった。











それから少し歩きアマテラス連邦の入口にたどり着いた

大きな黒一色の門に同じく黒い足軽姿の男が二名槍を携え構えてこちらを見ている


「失礼しますです」菊がポケットから歯車の様な形の石を見せると

「絡繰り屋の物であるな」「ですます」「後ろの二人は何者だ」


「えっとですますねー」来る前に考えていなかったようで少し悩み「怪しい者は通す訳には」

「絡繰り屋を訪ねて来た人達ですます」「本当にか?」「嘘つく子に見えますです?」


「あるわけがないか」「ですます~」何故かあっさり信用され、門が大きな音を立てて開き

「ようこそ黒川家の国アマテラス連邦へ」門を通り抜けると帝国とまったく違う感じだった






「たぶん日本風なんだろうと思ったけど」テレビなどで見かける時代劇を思わせる光景に何故か違和感があったが「何をボーっとしてますです?」菊に急かされ考えるのは後回しにして


菊の後について行く事にした、アマテラス連邦に密着している大きな岩山の方へと近づいているようで

目の前まで来ると「我が家に到着ですます」「ここが菊さんの・・・家?」

先程まで見えていた木材作りの平屋と違い岩山をえぐる形で鉄板などで壁を作り



屋根には大きなアンテナが付いている、見た感じまるで大きな工場に見えた

「ロボットでもいるの?」「んー、ここでは絡繰りって言われてますです」

菊が扉の横にあるスイッチを押すと「はーい、どなたですか?」「菊ですます」


インターフォンだったようで家の者と会話をしている

「おぉー!無事だったんだね良かったよ」「見せたい奴がいるから入れてほしいですます」

どうぞどうぞとインターフォンとの通信が切れて扉が横にスライドした



扉の向こうは薄暗い部屋でいたる所に電線が走っている

「美心ちゃん電線やら色々ありますですから」菊が美心の手を握り慣れている様で奥の方へ


すいすい進んで行く「メンテナンス中のロボットや壁には設計図アレとかミサイルっぽいな」

「この技術はこの世界の物だろうか」「どうだろうな俺には分かんねーや」




兄と会話しながら菊の後をゆっくり転ばないように奥へ歩くと

「久しぶりだね~元気していたかい?」「菊にそんな事を聞きますです?」


「これは愚問だったね」「です」菊と誰かが楽しそうに話していた

「やっと来ましたですます」「初めまして僕は防衛ちゃん、ってちゃんまでが名前ですからよろしく」


クリーム色のポニーテールが印象的でいかにもメカニックな感じのゴーグルや

つなぎ服を着ている少女は防衛ちゃんと名乗る不思議な子で菊と同年齢ぐらいに見えた


その少女は手袋をしたままだが握手をしようと手を出し「はい」と弟が反射的に握手してしまった

「凄く立派な侍さんだね」「侍じゃないんですが」「そうなのかい?」


少女が握っている弟の手を見るや「ヒッ!」と飛び上がり菊の後ろに隠れる

「菊!菊!彼はアレじゃないかどっ、どうして連れてくるんだい!!」


少女の反応に「やっぱりマスターと同じですます?」「やっぱりって知ってて何故」

「あのー何を驚いているんですか?」弟が訳も分からず伺うと「君!そんなの見れば当たり前さ!」


少女は手袋を外し手の甲を見せる「君だってコレなんだろ」手の甲には光る文字が

刻まれており、人を殺すと書かれていた「同じですね・・・」弟の薄い反応に



「あのさ菊、彼は正気かい?」菊は少女の問いに手を握っている美心に答えさせた

「おニイチャんやさシくていイヒトダよ」菊もうんうんと頷く



少女は二人の意見を聞き「むむ・・・」と遠目から弟を観察している

「すみません俺はどうしたら・・・」「マスターはチキン野郎なので我慢ですます」



「別に僕は慎重なだけだからね」少女の気が済むまで待ち「仕方ない」と

少女が置いてあるリモコンのボタンを押すと地面からテーブルや椅子が出てきてそこに座る


「君もどうぞ」「あっ・・はい」座ろうと近づくと「ま、待った!」弟の腰にある刀を指さし

「それは菊に預けてくれ話に集中できないから」「分かりました」と菊に刀を渡し


椅子に座る、「君はルールなどはちゃんと理解しているのかい?」何故か刀を渡したら

少し強気な感じになった「あまり、まだクエストってのもクリアしてませんので」



「うーん・・・本来はね教えてあげる義理はないのだがね」少女が菊の方を向くと

「菊を信じるですます」「彼女も君を信用しているみたいだしね」



「勘違いされちゃ嫌だし僕の事も含めて教えてあげるよ」

少女自身も含め自分達はプレイヤーと呼び名になるらしくそのプレイヤーは


クエストをクリアすると1個ゲームで使用できた能力や機能などを選び獲得できる事や

同じプレイヤーだと手にあるクエストが見える事や一番恐ろしかったのが





「プレイヤーがプレイヤーを殺すとレベルが上がるそうだよ、そうなんだろ?」

少女が声をかけると少女のポケットから青い光の玉が出てくる


「はい」「ついでに僕のレベルはいくつだい?」「1になります」

その言葉にため息をつき、手をヒラヒラすると青い光の玉はポケットに帰って行った




「さて君に問題です、僕はどうしてここで工場なんか作って引き籠っているでしょうか?」

唐突な事に「えっ・・・戦闘向きじゃないからですか?」その回答に悲しそうな顔になる少女は




「そう答えるんだね、君は・・・」「すみません」何故か謝ってしまう

「いや、いいんだよ合っているには合ってるからそれと僕はね人を殺したくもなければ」


「ましてやプレイヤー同士で殺し合うなんて恐ろしい事僕には、絶対に無理だね」

少女が席を立ち上がり「僕にも君の事を教えてもらいたいのだが」


兄に心の中で一人の体に二人いる事を伝えるか聞いたが「とりあえず黙っておけ」

と言われ「はい、何を答えればいいですか?」「では君のナビを呼んでレベルを聞いてくれるかい?」



「あっ・・・」弟が少女が何を考えているのかやっと気づいたようで「どうしたんだい?」

疑いの目に対し菊が「マスターそいつは」喋っていた菊が急に一切動かなくなり


動揺して立ち上がる弟が「何をしたんですか!?」と聞くが

「君、今話すべき事はそれじゃないんだよ?・・・・それとも聞けないのかい」


空気が重く美心が菊を心配している状況に「分かりました正直に言います」「そうだね」

ヒーを腰の袋から呼ぶと少女と同じく「俺のレベルはいくつ?」



「過去に一人殺害され現在は2となります」ヒーが答えたらすぐに

ちゃんと訳を話して分かってもらえばいいと思っただけどそれが甘い考えだったようで



「菊を再起動し攻撃形態へ防衛システムは僕を守れ!!」少女の言葉にまるで工場自身が

答えているかの様にアラームが鳴り「小型ユニット人型ユニット召喚します」機械の音声らしき


声に合わせ犬や鳥の形をしたロボットや菊に似たロボット2体が床に出来た魔法陣から

沸いてくる「菊は君に騙され信用してしまって僕の所に連れて来てしまったが」


「僕は騙されないからな目標をロックオン、フルアタック!!」

全てのロボットが彼女の号令と同時に弟に襲い掛かる


犬や鳥の小型ユニット噛みつきやタックルはアバターで見えないが

鎧のおかげでさほど痛くなく腕などでガードしながら「やめてください、話を」


どうにか話し合おうとしたが「オにいチャん!!」美心の声で後ろに気づき反撃できたが

反撃する事なく襲い来る敵の刀で壁に飛ばされた




少女の口ぶりや菊のここに来るまでの行動を見れば分かっていたが仲間だった菊に反撃など

出来ず見かねた兄が「お前何やってんだよ」「うるさい、俺に任せるんだろ」


防御の強いステータスのおかげか、まだしっかりと立ち上がれ「菊さん」

声を掛けるが一切反応はなく菊と周りの人型ユニットは互いに距離を取り連携を取っているようで



2体の人型ユニットが手のひらから電気の弾を撃ち弟はそれを大きな機械の様な物の裏に隠れ

避けるが菊が弟から預かっていた刀で盾にしている機械ごと叩き斬る



菊の攻撃を避ける事も防ぐ事もせずに正面から受け止めた

アバターで刀の見た目にはなっているが両手剣なので鎧を砕き肩から胸の方まで肉を潰す



「菊!そのまま殺しなさい」彼女の命令は刀を握る菊にさらに力を入れさせる

痛みで呼吸は乱れ悲痛な声に「きクちゃンヤメておにィチャんシンじゃう!」美心の声に




体を強くえぐる刀が少し弱まった様に感じた

「もういいだろ、俺に変われ!」兄の声が聞こえ今すぐ変わればきっと上手く兄がやってくれるかもと

思ったが両手は自身の肉を潰し続けている刀をしっかりと掴んでいた



「菊さん!!」弟の声に菊は両手で強く握っていた刀を離してしまう

それを奪い返し「何をしてるんだ菊」少女にとって予想外だった菊の動きに



人型ユニットと弟の間にいる菊にも当たる軌道だが少女は動かなくなった菊を気にしている

余裕はなく「レーザーモード、発射!」人型ユニット2体が少女の声で腕を変化させレーザーを

撃ってきた




弟は菊の前に立ち「フルガード」弟が刀を地面に刺すとその周辺を透明なドーム状の防御壁ができる

攻撃を一時的に防ぐが代わりに自信は動けないスキルの一つ



菊の美心が声を掛けた時に少しだけ動くが変わった事を思い出し

「俺や美心ちゃんの為にやってくれたんだよね」「菊動いて!そいつに」



二人の声が菊の動かなくなった身体に響く

「ありがとう菊さん」「殺すんだ菊!」二人の声に答えるかのように動きだす



「オリジナルユニット菊起動ですます!!」

いつもの菊だと明るい声に安心した「すまんですます、マスターがここまでしてしまうとは・・・」


「菊攻撃形態中だよ、何で意識を戻すだ」「防衛さんあなたも知らない事があるんです」

菊が防御壁から飛び出しレーザーを出す人型ユニット2体を停止させ


次に弟が小型ユニットを刀で動けなくなる程度にと叩き飛ばす

「この世界はあなたのやっていたゲームと違ってロボットだって心を持っているんだ、菊さんを見れば分かるだろ」弟の言葉に正気を取り戻したのか少女が座り込み頭を抱え「すまない・・・」と一言だけ言った。

こちらとネトゲ両立しながら頑張っていきますので

よろしくお願い致します。

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