T京大学 入学規則改訂
チャララララン……チャチャチャ……
「こんばんは、ニュース28時の時間です」
「今日のコメンテータは、評論で人気のT京大学政治学部教授のO笠原先生です」
「よろしくお願いします」
「今日は、T京大学が入学規則を改訂した件です」
「うちの大学やないか」
「それでは、受験風景を映像でご覧ください」
画像が入学試験の映像に切り替わる。
机の上には、スマホやノートPCが並んでいる。
「入学試験は生成AI使用OKだそうです」
「ほぼカンニングやないかい」
しかも、子供までいる。
「受験可能年齢も引き下げ、
高校卒業資格も不要にしたそうです」
中には母親同伴で、母親が代わりに試験を受けている人までいる。
「入学の門戸を0歳児にまで広げたそうです」
「本人が言葉を覚えてない場合は、母親代筆で良いと」
「替え玉受験やん」
「その代わり卒業試験を設けて、一定の能力がない人を卒業できなくするそうです」
「何のために?」
「それはT京大学としてのブランド価値を維持するためと……」
「他にもあるんかい」
「それは当然、儲けるためでしょう」
「儲かるん?」
「入学金は全員支払う必要がありますし……」
「卒業できる能力がつくまで授業料を払い続ける」
「卒業できるまで自動更新だそうです」
「これで今、T京大学の収益が爆上がり中だそうです」
「マジかいな。うちの研究室の費用を上げてもらおうかな……」
「おや、O笠原先生、ご存じなかったんですか」
「初めて知ったわ」
「海外からのリモート受験もはじめたそうです」
「そっちもカンニングありなんか?」
「もちろん」
「入学金を払い、卒業できるまで授業料も払い続ける」
「いい商売ですね」
K藤はフリップを出す。
「最近は、こうして新しい大学が次々誕生しています」
「ですが、その一方で幼稚園が次々と廃業しています」
「なんで?」
「大学に入るためでしょう」
「0歳児から入れるんですから……」
「おいおい」
「現在、言葉を話せるオウムだけ入学が認められています」
「鳥類限定なんかい」
「今後はイヌ、ネコにも広げる方針です」
「基準ガバガバやないか」
「それでは、次のニュースです」
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