冬眠明けの獣害
「次は冬眠開けの獣による被害の話です」
「あぁ、うちの近くでクマ出たで」
「では、現場のH田さん」
ヘリからの中継画像に切り替わる。
「はい、現場のH田です。I城県T海村上空、獣害の発生現場を訪れています」
中継画像に黒い影が映る。
「いました。冬眠明けのGラです」
「何て?」
「今、まさに原発を襲おうとしています」
ピロロロン、ピロロロン
「獣害警報が発令されました。原発付近の方は、命を守る行動に出てください」
ピロロロン、ピロロロン
「獣害警報が発令されました。原発付近の方は、命を守る行動に出てください」
日本地図で、原発付近の箇所が赤くマーキングされている。
「やばいやん」
「この事態に国防省のD川大臣(コメディ党のD川のソックリさん)は……」
画面がインタビュー画面に変わる。
「ヤバいよヤバいよ!何かせんとヤバいって……」
「なお、大臣は本日も『ヤバい』以外のコメントはありませんでした」
「現在、J衛隊の戦車による麻酔弾での対応が計画されています」
「しかし、Aメリカからは、生きたまま捕獲するよう『箱わな』の設置を要望されています」
「いや、そんなデカい罠無理やて」
「現在、M菱重工など数社が『箱わな』づくりを始めています。完成まであと3日は必要だそうです」
「そんな待てへんやろ!」
「現在、餌としてどの原発を使うか検討されています」
「あかんやん」
「なお、地元自治体からは『うちだけは勘弁してほしい』との声が相次いでいます」
「当たり前や!」
「専門家によりますと、春になると自然に海へ帰るそうです」
「それを先に言えや!」
「ですが、来年も冬眠明けに、同じことが起こることが危惧されています」
「えぇ?」
「早く解決するといいですね」
「以上で、今日のニュースを終わります」
「ちょっ」
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