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オレはのんびり過ごしたいんだ❗  作者: 空蜘蛛 津凪
初めての町!!で何しよう?
39/40

タヌキおやじが現れた!カラクモは逃走に成功した。

あ~た~らし~いあ~さが来た!セイッ!



今日は材料買いに行きます!生産者ギルドに行きます!レッツゴーヤーッハー!



うん、朝からテンションおかしい。いや、朝は無理矢理にでもテンション上げないと動きたくなくなるんだよね・・・。



仕事のない日は、基本朝はぐったり昼から活動がジャスティス!・・・まだおかしいな、テンション戻さんといかんのに。



自分の予定だと「まぁ、いっか」で取り止めることが多々あったからな~。仕事とか他者が関わるとシャキッと出来るんだが。



自分で言うのもなんだが、かなりアップダウンが激しい自覚はある。『熱しやすく冷めやすい』良くも悪くも『風の向くまま気の向くまま』です。



今日の予定のおさらい。


①生産者ギルドで材料買えるか確認。


②冒険者ギルドで外回りの依頼を受けて出発!


③ジャイアントベアの討伐隊が帰ってきそうだったから、会わない様にして森へ行ってみよー!



な感じかな。



ライムと一緒に【水の波紋】で朝食をいただいて、そのまま生産者ギルドへむかう。ギルドに到着したけど、もう何か荷物の仕分けしたりしてる人がいるよ。いったい何時から動いてるんだか。



受付があるから聞いてみようかな?



「おはようございます。ちょっとお尋ねしたいんですが、今お時間よろしいですか?」



「はい、おはようございます。何でしょうか?」(頭の上にスライム?)



「ちょっと鉄のインゴットを分けていただきたいんですが、こちらで買うことが出来るんでしょうか?」



「はい。こちらは依頼受付になりますので、あちらの販売受付でお願いいたします。」(スライム?スライム?何でスライム?何か特別なスライムなの?)



「分かりました。ありがとうございました。」



ライムが頭の上から「良かったですね」と声をかけてくれた。



「そうだね、普通に買えるみたいだな。良かった良かった。」



ギルドの中程に倉庫が背後に見えるカウンターがあった。食べ物からタンス?洋服?剣や鎧?いろんなものが見える。ここが販売受付かな?



「おはようございます。ここが販売受付であってますか?」



「はい、そうです。何をお探しでしょうか?」(みない顔だな?それに頭の上に?スライム?)



「鉄のインゴットを少し分けていただきたいんですが、1つでどれくらいの大きさになりますか?」



「え~と、大きさは様々ですね。大小様々で欲しい重さ・大きさを聞いて販売しております。」(インゴットなんて何に使うんだ?手を見ても鍛冶や細工をやっているようには見えないが?)



「ん~、それなら小金貨1枚でどれくらいの量が手に入りますか?」



「小金貨1枚ですと、だいたい40キロ位でしょうか。」(だいたい一般的な剣一本分だな。すると鍛冶師なのか?)



「そうですか、それでは小金貨1枚分でお願いします。大きさは大小満遍なくで。」(それだけあれば木工用の道具は作れるだろう。木は森でいただきます!)


「では準備して参りますのでお掛けになってお待ちください。」(大小満遍なく?鍛冶ではなく細工なのか?)



ギルドの中には商談用なのか、テーブルとイスがいくつかあり簡単な衝立で仕切られている。座って待ってていいらしいからそうしよう。



テーブルの上にライムを下ろして、コロコロと丸まっての移動方法を練習し始めるライムを眺めて癒される。すると・・・。



「おやおや、この辺りではお見かけしないお顔ですね?」



「おはようございます。どちら様でしょうか?」(ん?誰このおじいちゃん?いや、まだおじさん?)



テーブルの上でコロコロとしてたライムを頭の上に回収。なんだろう、いい人そうに見えるけど【直感】【観察眼】から『こいつはタヌキおやじ』と強烈に感じている。



「これは失礼しました。私はこの生産者ギルドで長をしております【ゼニス】ともうします。まぁ、長と言っても名ばかりの暇人でございます。」



「これはご丁寧に、それに生産者ギルド長とは知らずに失礼しました。私は【カラクモ】と言います、この前冒険者になったばかりの新人です。」

「それからこっちは私の仲間の【ライム】と言います。ライム、ご挨拶して。」というと、ライムが縦にビヨーンと伸びて挨拶をした。



「ほうほう、これは珍しい。ライムさんでしたか?こちらこそよろしくお願いいたします。」(スライムが仲間ですか。新人と言っていましたが、この違和感は何でしょうか?モヤモヤしますね~。)



「ライム偉いね~♪良くできました♪どうですか、うちのライム賢いでしょ!それだけじゃなくて可愛いんですよ♪この滑らかな肌触り、程よい弾力性、心地よい体温、どれをとっても世界一のスライムだと思うんですよ!ゼニスさんもそう思いません!」



と頭の上のライムを顔の前に持ってきて頬擦りする。早口で熱を持ったしゃべり方をして捲し立てた。ここまでやれば深くは踏み込んで来ないだろう。話の流れは押さえておかないとこの手合いは危険だしな。ちょっとでも普通じゃないように見えればいい、危機回避は商売の基本だから向こうも距離を置くだろうな。



案の定「えぇ、そうですね。」とビックリしてひきつった笑顔を見せている。ポーカーフェイスが崩れてますよ~。



「インゴットをお待ちの方。お待たせいたしました。」



「あっ、呼ばれたようなのですいませんがこの辺で。またお会いできたらその時にでも、では」と笑顔で席を離れて販売受付へ。生産を済ませて鞄の中にしまう。【アイテムボックス】はまだタヌキおやじがいるから使わないで、そのまま生産者ギルドをあとにした。


~~~~~~~~~~~~~

カラクモが出ていったあと・・・




ゼニスは頭をかきながら、


「いかんのう、名前以外全然情報を引き出せなかった。スライムを仲間といい溺愛している?のか?それくらいだのぅ。」(アレで話の流れを持ってかれてしまった。意図してやっているなら裏があるのか?だが新人冒険者だぞ?連れているのもスライムだけ?ギルド長との繋がりをなんとも思ってないとは、バカなのかそれ以上の何かがあるのか・・・面白いの~♪)




依頼受付の奥で、その様子をみていた職員たち


「おい、見てみろよ。あのギルド長の顔、何か面白そうなオモチャ見つけたような顔してるぜ。」



「いやいや、あれはどうみても獲物を見つけた捕食者の顔だよ。誰か知らんが同情するな。」



「無駄口叩いてないで仕事しろ、どうなっても知らんよ。」



「そこの二人、暇そうだのぅ。それなら更に仕事をお願しよう。もちろん今日中だからのぅ。」



「「えぇ!?いや!はい!分かりました。」」(地獄耳・・・)





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