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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移十日目っ! ~ いよいよ、オーク軍と大決戦っ!

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87.懐かしくとは、感じない

 スラムの中を通って、教会が見えて来た。

 懐かしくとは、感じない。昨日の朝に出発して、中継地の村を超えて野外で一泊して。翌日、あたしとみーよが最初に出逢った村に着いて、そのままオークの部隊と戦って、壊滅させて、転移術でオラクルまで帰還。1泊2日だねぇ。

 本隊は、今日はさすがにあの村で1泊、翌日、中継地でもう1泊かな? あさっての昼には帰ってくるでしょう。

 転移術、便利だね。ちょっと気持ち悪いけど。自前で準備するにはお値段が飛び出るけど。でも、いざという時の脱出手段としては、最高だね。


挿絵(By みてみん)


 教会の建物の周囲には、丸太で足場が組まれている。

 職人さんの姿は見当たらない。資材の搬入と、足場の組み立てで今日は終了かな?

 そのままあたしたちは、教会の敷地に足を踏み入れる。

 あら、外にテーブルを出して、お食事中でしたか。

「あ、お帰り……どうしたのっ!」

 職人さんたちに給仕していたアリちゃんがこっちに気づいて、手を振りかけて、ビックリしてる。

 お手伝いしているリコットも、キャアキャア言ってる。

「院長先生呼んできて」

 パニックになりかけのリコットに指示を出すと、飛ぶような勢いで教会の中に入っていった。

「だ、大丈夫なんですか??」

 職人の親方さんが、代表して気遣ってくれる。

「あたしもよく分かんないんだけど、理力切れだって」

「聖女ミヨ様に、我々は救われました。武神トルモルトのお導きに感謝を」

 横で、厳かにマイアミが手を掲げる。ごついガントレットがボワッと光った。

 そっか、半分戦士、半分僧職者なんで、杖はないんだ。代わりに手が光るんだね?

「感謝を」

「感謝を」

 親方も、職人さんたちも、食事の手を止めてマイアミに向かって祈りのポーズを取る。そういうもんなの?

 ってか、あんときあたしたちを守ってくれたのはみーよで、その力を授けたのは女神ちゃんじゃないの?

 マイアミ、ただ居合わせただけでしょ?

 んーよく分からん。

 あたしが謎だわぁ、と思っている間に、教会の中からマム院長とシュラン、カンタがやってくる。

「お久しぶりです。マム様」

「あ、あなたは……」

 挨拶をかわそうとしたけど、そのまえにみーよが心配。

 話はあとで。

 そうマイアミにアイコンタクトして。

 シュランとカンタに、職人さんたちの給仕のお世話をするように言い置いて。

 みーよを抱えたあたしとアリ、リコットに、教会の中に入るように言う。

 マイアミとダナンたちも、外で待っているように、良かったら一緒に食事もしてよいと言っておいた。

 マム院長はチラッと、デンを見たけど。

 何も、言わなかった。

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