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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移十日目っ! ~ いよいよ、オーク軍と大決戦っ!

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84.でたーこのパターン!

 シャワールームには、寝る時に使うポンチョみたいな一枚布と、制服と下着のセットが両方用意されていた。下着の柄はチーターの斑点。色違いの水玉模様? とも言える。これはこれで、大人の女性みたいでカッコイイ。

 治療するなら、下着はいま着ない方がいいんだよね?

 ポンチョを着込んで、制服と下着は手に持ってシャワールームを出る。

「終わった?」

 あわわ、みーよが今にも気絶しそうな顔で、緑の法服ちゃんに抱えられてる。

「だ、大丈夫⁈」

「ン、意識、飛びそう」

 駆け寄ると同時に、シャワールームが光と共に消えていった。

「間に合って、良かった。郁ちゃんが裸のまま、残されちゃうもんね……」

 とかいって、そのままみーよは、気を失ってしまった。

「大丈夫です。聖女には、よくあることです」

 緑色ちゃんに言われたけど、そんなよくあるとか言われちゃっても。

 彼女がそっと、みーよを地面に横たえて。

「さ、傷を見せて下さい」

 チラホラ男どもが周囲にいて恥ずかしいんだけど、ポンチョで身体を隠しながら、治療を受ける。

「思ったより深くありませんね。奇襲が成功したのですか?」

 傷が浅いからなのか、緑色ちゃん、治癒中に話す余裕があるらしい。

「うんにゃ、最初から待ち構えられてたよ」

 うじゃうじゃいたよ、うん。

「……正面から、突っ込んだんですか?」

「そう。だってデンが“背中は任せろ、こじ開けろ!”っていうから」

 アイツの口真似で、再現してあげる。

 治癒の温かさが、不安定だ。なんか動揺してる。

「ご、ごめんなさい……」

「いいよ、聖女の中でも、治癒は得手不得手があるんでしょ?」

 下手くそなんて、言わない。あたしは大人。大人の女性だもんね。

 空気読むとか、気遣いとか、大事だもんねー

「い、いえ、しゅ、集中します……」

 そーだね、そーして。下手なりに頑張ってねー

 まあ、集中しだすと、それなりに治癒は上手な方だと思うよ。

 比較する対象をみーよしか知らないから、なんとも言えないけどね。

 ん-みーよはきめが細かい。小さな傷も、丁寧に癒してくれる。

 あ、でも、マルチ・ヒールはいい加減。ぶわっと適当に力を流す感じ。

 うん、それだ、緑色ちゃんはその、ぶわっとな感じだね。

「終わりました……」

「ありがと。なんか顔色悪いよ?」

「私も、理力(フォース)を使い過ぎたようです……」

 そうなんだ。あたしの傷、割と軽いんじゃなかったの?

「理力を他の聖女に分け与える時は、普段よりたくさんの力を必要としますので」

 あー、みーよにシャワールーム分の力を分けたときに、結構消耗したんだね。

 そんなに無理しなくても、我慢したのにー

「命を賭して、捕らわれの女性たちを解放して頂いた勇者様への感謝を捧げたいですから……」

 そんなオーバーなもんじゃナイよ?

 ただの成り行きだよ?

 と、言おうとしたら。

 そのまま、緑色ちゃん、(きをうしなっ)ちゃったよ。

 あん、これどーすんのさー

 彼女を、ポンチョの上からあたしの膝に乗せて。

 ついでに気を失ったままのみーよも膝に乗せて。

 二人の聖女様を抱えたまま、あたしもうつらうつらしてたら。


挿絵(By みてみん)


「理力切れか?」

 と、マイアミが声を掛けてきた。

「どこいってたの?」

「デンの治療だ。相当酷かった。私の理力(フォース)もボチボチ消え入りそうだ」

「ふーん」

 星落とし(メテオ・フォール)が来るまでは、結構ピンピンしてたじゃん。

 そんなにヒドかったの?

「あいつは、我慢強いからな。限界まで我慢して、急に倒れるタイプだ」

 なーる。

「にしても、そなた、普段と違う姿は、その……」

 なによ?

「美しいな」

「は?」

 何それ⁈

 このポンチョの事? 

 これ、ただの寝巻用、んー今は治療しやすいように、だよ?

 まーポンチョの下には下着も付けてない真っ裸だけどさ。

 しょーがないじゃない。成り行きなんだから。

「そんな褒め方しても、何にも出ないよ?」

 なかば呆れて、返事する。男って、ホント、バカばっかりだよね。

「い、いや、スマン、そういうつもりじゃないんだ、ないんだが……」

 何、顔が赤くなってんのよ。何よこの流れ。

「お、俺と、結婚、しないか……?」

 でたーこのパターン!

 半袖皮ジャンにも言われたわ、なにそのワンパターン!

 ミエミエじゃないのさ!

 他に違うネタは無いの?

 頭の中身(このヘンタイ)が知れるわね(にりゅうさっかが)

「するわけないでしょ? バカじゃないの? ちょっと頭冷やしてきな」

 バッサリお断り。こういうのは付け入るスキを与えると入り浸ってくる。

 ってか、もう入り浸られてる。ああいうのは一匹(かわジャン)で十分。もうイラナイ。

 いや、一匹でもホントいらない。こうやって思い出しちゃうだけで、自分の甘さがイヤになる。

 ダーカーラー!

 あたしの好みはイケメンイケボイス(ギルティ・)であたしより強い男(ランス)なんだってば!

 余計なザコどもはどっか行って! こっち来ないで! 近寄らないで!

「す、すまん……頭冷やしてくる」

 とぼとぼと、しょんぼりと、なさけなく、マイアミが川の方に歩いて行った。本当に顔を洗って頭を冷やしてくるらしい。

 ほんと、この子(セイジョ)たちが起きちゃうでしょうに。うるさいん(おまえがいちばん)だから(うるさいわ)

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