55.オーク集団の討伐依頼
午後遅め、冒険者ギルドにひとりで顔を出しに行く。
他の冒険者が仕留めた獲物が運び込まれる時間帯なので、解体作業を習いに行きやすいんだよね。
ついでに、ちらっと依頼版もチェックしておく。
もうロクなのが残ってないのは知ってるけど、様子見にはちょうどいい。混んでない、というより、誰も見に来ないしね。
どぶさらい、お届け物、薬草の収集辺りは初心者でもできる、報酬の低いお仕事。苦労に見合わないように見えるけど、地道に引き受けることでランクが上がる仕組みになっているらしい。
薬草の収集、害獣駆除、隊商の護衛になってくると、少し本格的なお仕事になるね。実質スタートラインのFクラスから参加可能らしい。
あとは、ロクなのがないけど、一つだけ、コレいいんじゃない? があった。
オーク集団の討伐依頼
依頼主:領主
報酬:参加者一人につき金貨1枚。活躍次第で報酬は増える
ポーター制度による募集。移動、食事はギルドが負担する
へー、なんか面白そう。
帰ったら、みーよに相談だね。
解体作業教育は順調らしい。小さい獲物は一人で任せて貰えた。
大きい奴は、引き続きやり方を教わる。
冒険者の中には、現地で解体するのを嫌がる者が多くて、遺骸のまま持ち込まれるケースが多いんだそうで。
どうしても肉が傷むので高く買い取りも出来ないし、ここでの解体作業も臭くてやりにくいんだそうで。
しかし、今の時間に最低限の事はやらないとドンドン傷んでくるから、解体を教えると称しながらでも、あたしみたいな素人が手伝うのでもありがたいんだそうで。
それに手つきがいい。早くてきれいで正確だと、手放しで褒められた。
やだわーもーこのおだて上手め。
まんざらでもない気分で、あらかた片づけ終わった。




