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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移4日目っ! ~ オラクルの街で大暴れっ!

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36.早い者勝ち

 みーよと子供たちと荷車が敷地の中に入り、みんな院長先生に抱き付いて心配していた。

 みーよの指示で、ゴロツキどもを一列に並べて正座させる。

 みーよが前かがみになり、祈りの姿勢を取ると、杖の先端が輝き始める。

 マルチ・ヒール。

 これ、ホントスゴイね。光の届く範囲なら、院長先生も、小さな子供たちも、そしてゴロツキたちも、傷が癒されていく。

 治された当人たちも、周囲のスラム住民たちも、かなりビックリしている。

「簡単な傷は癒せたと思います。まだ痛い所がある人は、申し出て下さい」

「は、はい……」

 あたしが腕を折った男が、反対側の手を上げる。喉の手刀は、癒されたみたいね。

 あ、睨まれた。やりすぎだったか。テヘ。

 みーよの治癒術(ヒール)で、腕も無事に治ったらしい。さすがだね。

 あ、あたしがやりすぎただけか。反省反省。

 まあ、死人が無くて良かったよ。あ、アンタらの事じゃない、教会の住民たちの事ね。

 それにしても、あまりにも鍛えなさすぎ。それじゃ荒事(カツアゲ)なんて無理だよ。

「シスター・マム。この後はいかが致しましょうか?」

 みーよが、責任者でもある婆ちゃん院長にお伺いを立てる。

 まぁ、一番怒っていいのはアンタだもんね。

「光の女神アーリューシャインの庇護にあるこの教会内での傍若無人、到底許されることではございません。(しか)るべき処罰を求めます」

 あー怒ってるよ。

 まーそーだよね。

 最初に会った時、結構な頭固い人だなぁとか思ったもんね。

「付き人イクミ。あなたの働きは素晴らしいものがありました。感謝いたします。この者たちをどうすべきか、お任せしても宜しくて?」

 へえ、あたしに振るんだ。

 ん、でも、それ、いいアイデアだね。

 おっけー、婆チャンセンセ。任しといてー

 みーよが何か言いたそうだけど、婆ちゃんセンセがイイって言ってるんだもんねー

 大丈夫、折角癒したのに、また怪我なんかさせないよー

「スラムのみんなーコイツら、身ぐるみ剥いじゃっていーよーあたしが許す」

 成り行きを見守っていたスラム住民が、何事なのかと、ギョッとしている。

 剥ぎ取られると言われて、正座している男たちの方も、ギョッとしている。

「早い者勝ちねーコイツらが抵抗したら、あたしが殴るから大丈夫だよー」

 オマエら、剥ぎ取ることは得意でも、剥がれる方の気持ちになった事はないんでしょ?

 丁度いい機会だから、タップリと味わっていきなよ。

 早い者勝ち……

 一人、飛び出すと。

 あとは湧いたハエのように、連中が一斉に群がった。

 なんか悲鳴が聞こえるけど、無視無視。

 なんだっけ、サバンナのハイエナだっけ? リカオンだっけ? 獲物を生きたまま貪るんだっけ?

 人間が人間を貪るのって、初めて観たなー勉強になるなー

 2分経ってないと、思う。

 かろうじて腰巻とサンダルは勘弁して貰えたらしい。あとは素っ裸、なんにも無し。

 キレイさっぱり、だねぇ。

 婆ちゃんセンセが、堪え切れないように笑っている。

 釣られて、子供たちも笑っている。情操教育はどこ行ったんだー

 みーよも、たしなめなければと思いつつも、笑っている。

 誰だ、こんな非道(ヒド)い事するのは。

 スラム住民だよね?

 あたしじゃないよ、無いもんねー

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