266.これは、イケルかも?
新章開幕。
いつも通り起きたけど。
みーよと幼女がいない。
守護結石の間かしらん。
こそっと行ってみると。
いた。
寝巻のポンチョを着たままだ。
でも、二人で、真剣な顔で杖をかざして祈っている。
なんかオリハルコンが、いつもよりチラチラの輝きが多い気がする。
気のせいかしらん。
でも、思ったより幼女、オリハルコンと感応してるっぽいね。
これは、イケルかも?
みーよと二人で、幼女のお世話をして。
制服に着替えて、朝ご飯を食べに大食堂に行って。
戻って、執務室でコーヒーを飲んでたら、執事さんがやってきた。
本日の領主会議をこちらでなされると伺いました。支度をしても宜しいですか?
いいよー
早速、メイドさんたちが、メイド長を含めて談話室に入っていった。
執事さんは留まって。
それと、昨日の事でいくつかご報告が。
伺いましょう。
昨日、巡礼の際に襲撃された野盗どもの処理は、犯罪奴隷として扱われます。聖女様方には、売価の半分か、最低入札価格の半分をお選びいただけます。
最低入札価格は?
金貨2枚で御座います。平均、金貨3枚で落札されます。
では、最低入札価格の半分で用意を。
かしこまりました。
みーよ、この辺もちゃんと知っているらしい。なんでも知ってるんだね。
野盗を捕えた場合、基本、縛り首にして正門の横にしばらく吊るされる。
それは、都市でも村でも同じ。
ただ、肝心の村に人がいなかったので、軽度の犯罪者として奴隷扱いにされるみたいね。
同情は、しないね。あたしら、狙撃されたし、襲撃もされた。
お前らがヤル事と逆な事をされるだけだからね。
ま、あの場で殺しても良かったし、青年竜に喰わせても良かったんだけどね。
大聖女の巡礼中だからね。あんまり、あからさまなのは、ね。
で、野盗の一人が持っていたクロスボウの件。
都市の中にある武器屋の売り物だったらしいんだけど、建物は全焼していた。店の主は行方不明。多分、オークに喰われたと思われる。遺品らしきものはあるけど、特定は出来ていないんだそうです。
野盗を討伐した者が、ソイツの持っていた武装の所有者に成れるのだとかで。
厳密には、討伐者はあたしじゃなくて幼女の魔法なんだけどね。
みーよが、郁ちゃんが討伐者だと言ってくれたんで、そう言うことにしておく。
討伐者は得た武具を自分のモノにするか、売り払うかできるんだけど、あたしとしてはそのまま使いたい。
執事さん、では、そのように報告しておきます、だってさ。
ちなみに、こういう武具はみーよを通して出し入れ自由。
管理者が女神ちゃんで、女神の刻印が入るのだそうです。
なので、もしも誰かに奪われたり盗まれたりしても、みーよが気付いた時点で、手元に返ってくるのだとか。
アギト・ナイフも、同じ扱いなんだって。聞いてないよ?
だってそれ、いつも手元に置きたがるでしょ?
そうだったね。
武器なら何でもいいわけじゃなくて、名のある武器じゃないと預かって貰えないらしい。
それって、逆にセキュリティ対策万全で、自分で常に持ち運ばなくてもイイって事?
付き人への恩寵に充分に含まれている奇跡だから、全く問題ないらしい。
そういうもんですか。
あとは、メンテをしてくれる武器屋を探すだけだね。




