265.いいじゃん、男いないんだし
そのまま解散。夕飯を一緒に食べたら、青年とはここでお別れ。元の地下室に戻るらしい。
でも、明日、会議に出席するんだってさ。コーヒーが飲みたいらしい。
~ ・ ~
そうだね。最近、頑張って働きすぎみたいだもんね。
あたし、このところ、ダラダラしてない。
ダラダラしたい。
みーよも、こんなに根詰めて働くタイプじゃないよね?
だよねぇ。
幼女が、そんなあたしたちの顔をみつめる。
おてつだい、してほしい?
こんな小さな子に心配されてもねぇ。
そうだね。
なにしてほしい?
するとみーよが、守護結石にお祈りするお手伝いをして欲しい、と言い出した。
こんな子に、そんなこと出来るの?
守護結石の守護者に、年齢は関係ないらしい。ある程度のレベルがあれば、任命できるんだってさ。
シーチャン、守護者になって、この街をまもれるよ。
……ホントに?
できるもん。
以前はどうしてたの?
できるっていったけど、させてもらえなかったの。
ま、そりゃそうだろうけど。
どうして、させてもらえなかったの?
シーチャンはなんにもできないでしょっていわれたから。
そんなことないでしょ?
そーだよねぇ?
うん、この子、見かけはともかく、結構スゴイとは思う。
あれ、なんか、させてみてもいいように思ってきちゃった。
「行政高官は今の人たちがそのまま引き継げるでしょ。この子が守護者になれば、あとは領主を誰かに引き継がせて、サーリット様は国に帰れると思うのよね」
もしかしてみーよ、そこまで予想してたりしたの?
「ん-この子をあたしたちに預けてるのって、そういう意味かなぁとは思ってたよ。今のところはテイル様が守護者代理として都市にいてくださるので、私が外に出ても問題なかったけど。わたしたちもいつまでもこの都市にはとどまらないだろうとは思ってるはずよ?」
色々、考えてるんだね。
「もし、わたしたちがこの都市に留まるなら、それはそれで構わないとも、思ってるでしょうけどね」
「みーよはどうしたいの?」
「現代に帰還るよ。そのためには、一度オラクルに戻らないとね」
「そうだね」
何でそのためにオラクルに戻るの? とは、聞かない。
みーよがそうすることが必要と判断してるんだから、そうしなきゃダメなんだよ。
ま、ここの守護結石でも現代のパパと繋がれるんだから、ここから送還れないのかな、とは思うけどね?
多分、それじゃダメなんだろうね。
幼女にシャワーを浴びせて、ポンチョに着替えさせる。
今度は、今着ている紺のワンピースを洗濯袋に入れるのも忘れない。
ついでにあたしの制服も、同じように入れちゃう。
シャワー気持ちいいでしょ。
そっかそっか。
それにしてもアンタ、本当に髪がふさふさだねェ。
昨日、丁寧に洗ったから、そこまでシャンプーの量はいらないけどね。
はい、タオルでキレイに拭いて。
ドライヤーするよーヨシヨシ。
櫛で髪を整えると。うん、本当に美幼女だね。
おークルクル回ってるよー下手だねー
回るってのは、こうすんのよ。
パチパチと拍手されちゃった。
あ、みーよが呆れて見てる。
ポンチョが開き過ぎて、ショーツが丸見えだよ、だって。
いいじゃん、男いないんだし。
そういう問題じゃない、そうですか、はい。
今日も一緒に寝たいのね?
よしよし、おいで。
昨日は足元だったけど、今日はお腹に抱え込んで。
やわらかでプニプニな、この小さい生き物を抱きしめて。
ストンと、あたしとみーよは、眠りに落ちた。
(つづくっ!)




