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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移三十二日目っ! ~ 幼女や竜人青年と一緒に、お仕事っ!

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263/278

263.「青年、やっぱりコイツ、喰っていいよ。証拠隠滅しちゃおう」

 みーよが光のリングで拘束した野盗どもを、トラックにぶん投げていく。

 逃げ出そうとしたら、今度こそ竜人に喰わせるといったら、心底怯え上がっていた。

 屋根から落ちた狙撃手は、肋骨と右足が折れていたので、みーよがヒールをかけていた。んもお、こんな奴にまで情けをかけるのか。

 で。

 持ってたクロスボウが、かなりいい装備なんだよね。

 硬い骨で出来ているみたいだけど、金属のような弾力もある。

 複合弓、つまりコンポジットタイプで、しなり部分を逆に組み合わせることで、短いながらも弦圧を強めているね。

 弦も特殊。普通の動物のものではない素材を縒り合わせてあるらしい。

 矢は先が鋭く尖った、細い棒みたいな金属。さすがにこれは、鋼鉄製かな?

 先端を地面に押し付けて、下部にあるボルトレバーを力いっぱい引いて留め金にセット。後はトリガーを引けば、発射できる。

 全長1メートル。幅50センチ。重さは2キロと100グラム。

 取り回しがとても楽。

 これ、気に入ったわ。

「なんでこんなにいい弓を持ってるのに、野盗なんてヤッてんのよ?」

「そ、そんなの、俺の勝手だろう?」

「そういう事言うと、竜人に喰わせるよ?」

 男、なんか震えあがった。

 周囲も、逆らうなよ、止めろよという視線を向ける。

「ポートビリアがオークの襲撃を受けた時に、どさくさに紛れて強奪したんだよ」

 ああ、そういうことか。

「じゃあ、アンタのモノじゃないんだね?」

「何言ってやがる。俺が奪ったから俺のものだ!」

「ふぅん。じゃ、あたしが奪ったからあたしのモンだね」

 怒りに燃えてあたしを睨む、拘束されたままの野盗。

「青年、やっぱりコイツ、喰っていいよ。証拠隠滅しちゃおう」

 げ、それだけは勘弁してくれ……

 ようやっと、自分の身の程を弁えたらしい。ヨシヨシ。


 みーよが、一応、落ちないように奇跡で荷台に幌をかけて。

 そのまま、夕暮れが近い中をポートビリアに向けて、帰り道を急いだ。

 今回は、無理せず早めに到着。

 例によって、正門前では皇龍公国の騎士団と、ポートビリアの守備隊がずらっと並んでお出迎えをしてくれている。そんなの、いいのにね。

 でも折角なんで、荷台の野盗どもを守備隊に引き渡した。

 で、連中の中の狙撃手が持っていたクロスボウについても聞いてみた。

 野盗どもは、取り調べた後、こちらで処罰を受けさせる。

 報奨金は別に支払う。執事を通して連絡する。

 野盗が持っていた戦利品は、討伐者に所有権があるが、出所はこちらで調べておく。それも、執事を通して連絡する、とのことだった。

 うん、後はよろしくね。

 みーよ、このクロスボウ、名のある武具だと思う。女神ちゃんにお願いして、奉納して貰えたりする?

 やってみるね。……うん、大丈夫みたい。これ、相当いい武具みたいね。

 へえ、やっぱりそうなんだ。


挿絵(By みてみん)


 トラックを光の奇跡で収納し、徒歩で城まで歩く。

 あたしと手を繋ぎながら、杖を楽しそうに振り回しながら歩く幼女。

 なんか、ご機嫌だね。

「シーチャン、今日はとっても楽しかったでしゅ」

 そうですか。それは良かったねぇ。

「喰ってもいい人間と、ダメな人間がいるのが、分かった」

 青年、その理解でいいのか。本当にいいのか?

「明日も、いくのか?」

「その辺はみーよに聞いて。でも、あたしたちと一緒の時は、人間を食べちゃダメだよ?」

「オマエ、アレは食べてもいいといった」

「アレは、モノの例え」

「……難しいな」

 そんなことない。ナイよ?

「あたしの言うこと聞いていれば、ご褒美を上げる。言うこと聞けないならヤキを入れる。それでいい?」

「……分かった」

 お、分かったのか。素直で宜しい。大変宜しい。

 な、なによ、みーよ、そのため息は?

 あたし、なんか間違ってる?

 首まで振らなくてもいいでしょ?

 なによ―お手上げってぇー

 似たようなもんだから、もう諦めたの?

 コレと、あたしが?

 あたし、人間なんて食べないよ? 美味しくないし。

 好んで食べてるでしょって?

 そ、そうかなぁ?

 鍛えられた筋肉とか、生まれつきのゴツい身体を見たら、確かに美味しそうだなとは思うけどさ。

 でも、食べたりなんかしてないもんね。

 食べてない、よね?

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