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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移三十二日目っ! ~ 幼女や竜人青年と一緒に、お仕事っ!

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261.これだからロクに教育されていない爬虫類男は

挿絵(By みてみん)


 幼女と青年は、みーよが許可を出したので、一緒に連れていくことになった。

 あたしが当然運転席。真ん中に幼女。助手席に青年。

 偉い立場のみーよは後ろの席を独占ね。

 他にも一緒に行くとか言い出しそうなのがいそうなので。

 テイルとかテイルとかテイルとか。

 さっさと出発することにした。遊びじゃないんだからね。


 幼女も青年も、オフロードのドライブは大変お気に召されたようです。

 ほんと、こっちは仕事なんだけどね。

 んで、予定の村にご到着。

 派手に荒らされてんね。

 5件ある家は全焼。麦畑もほとんど踏み荒らされている。

 遺体が見当たらないのは、避難してるからだね?

 早速、みーよが周辺を見て回って、結界石に理力を注入。

 なぜか、幼女も一緒について回って、理力注入の真似事。

 この辺の歳の子って、なんでも大人の真似をしたがるよねぇ。

 ん?

 青年、どしたの?

 なんで用もないのに、人間の家を燃やすのかって?

 ああ、ここに住んで欲しくないんじゃないの?

 そのままにしておけば、いい狩場になるじゃないか、だって?

 狩場。ああ、人間の、ね?

 んーまともに相手していいもんかね。

 ンと、家だけ残って、住んでる人間がいなくなったら、代わりがやってくるって事かな?

 あ、そう思ってるんだ。

 逆に聞くけど、家だけ残って誰も住んでいない所って、何かあるよね、と思わないの?

 あ、分かんないんだ。

 罠とか、囮とかって、分かる?

 分かるのね?

 じゃあ、家だけあって人が住んでいないって事は、異常な事が起こっているって推測できるってのは?

 ああ、分かんないんだ。

 これだからロクに教育されていない爬虫類男は。

 多分、竜の思考パターンってやつなんだと思う。

 ホント、ロクでもないな。

 いい?

 アンタが考えるようなことは、人間様も同じように考えることが出来るの。

 誰でも命は惜しいから、危ない所や怪しいモノには、少なくとも警戒するもんなの。

 そうなのか、じゃないわよ、もう。

 で、家を燃やすような連中は、そういう警戒をしている人間を力づくで殺しにかかるような奴らだから、罠とか囮とか、使わないのよ。

 むしろ、自分たちはこういう力があるんだぞ、と見せつけて、相手を怯えさせて抗う気持ちを失わせようとしてんのよ。

 ……なんか考えてるね。

 こっちの考える癖は、頭に手を当てるってことか。

 正確には、頭に生えている角を触っているみたいね。

 ま、考えても分かんないものは、しょうがないよね。

 人間の格好をしていても、所詮は爬虫類だしね。

 あ、みーよ、終わったのね。じゃ、次の村に行きますか。


 2件目の無人の村も、無事に巡礼を終えて。


 3件目。ここは、家が燃えてないね。

 なにかが踏み込んだ形跡はあるけど、特に荒らされていない。

 あの連中に、家を残しておけば誰か人間がやってくる、なんて頭はないはず。

「どうする?」

「ただ単に、家がそのまま残されていたと考えるのが自然だけど……」

 まあ、そうなんだけどね。

「試してみれば?」

 青年、 ジトッとあたしを見つめる。

 さっき、家だけあって、人が住んでいないのは異常なんだって話をした、続きか。

 そうだね。試してみる価値は、あるかもね。

「様子を見てくる。何かあったらプロテクションね」

 みーよが頷く。

 気を付けてね。そりゃもちろん。

 あ、お前はダメ。ちょっと危ないから、付いてこないで。

 青年、ちょっとコイツ抱えてて。目を離さないでね。

 なんでかって?

 子供ってそういうもんだから。

 うかつに目を離すと、何するか分かんないからだよ。

 そういうもんなの?

 そういうもんなの。

 こんなこと、いちいち説明しないと分かんないもんかなぁ。

 ま、あの青年も、なりは大人でも、中身は子供(ガキ)みたいなもんか。

 おまけに竜の血が入ってるって、なんか笑えないね。

 んで、村ん中。

 周囲に気を飛ばすけど、ホントに気配がないなぁ。

 おじゃましまーす、と家の中を覗いてみると。

 割とちゃんとしてる。荒らされた形跡がない。

 ただ、しばらく不在にしてるね。空気が少しよどんでいる。

 他の家も、似たような感じ。

 人間は避難したけど、村自体はそのまま残っている。

 これって……

 トラックに戻って、みーよに聞いてみる。

「村の結界石が生きていれば、みだりに荒らされたりはしないものなの?」

「野盗は無理だけど、魔物はそうかも。安全そうなの?」

「今ん所は」

 わーんそっちに行くー抱っこーな幼女を青年から受け取って、モッサモサの髪の毛を撫で回して。

 えへへって、ホント可愛いなぁ。

 でも今、大事なお仕事中なのよ。

「ちょっと調べてみる」

 みーよが調査の間、あたしは護衛。

 でも、幼女とお手手を繋ぎながら。

 うん、オシゴトモードじゃないね。

 何よ青年、なんか文句でも……あるよね。

 いや、無いんだそうです。

「結界石、全部生きてるね。書き換えはいらなさそう」

 へえ、そう言うこともあるんだね。

「ちょうどキリがイイから、ここでお昼にしよう」

 お昼ご飯。なんか、久しぶりに聞いた気がする。

 この世界では、そういう習慣がないんだよね。

 一日二食。朝と晩。

 朝は焼きたてのパンとスープ。

 晩は残りのパンとスープと少しの野菜か漬物(ピクルス)。そしてあればメイン料理。

 なければ、ない。

 それじゃ栄養が足りないんで、安いエールをたくさん飲む。

 お金に余裕があれば、メイン料理が出てくる回数も増える。

 あと、ワインが飲めるね。果物やチーズや牛乳や卵なんかは、ぜいたく品。

 オラクルの教会では、あたしが来るまでは、本当にロクなものを食べていなかったみたいね。良く生きてこれたと思うけどね。

 話が逸れちゃった。

 その間に、みーよがキャンプセットを準備。

 折り畳み椅子とテーブル、タープ、そしてお料理は、サンドイッチ?

「サンドイッチなんて出せるようになったの?」

「うん、アンロックした」

 またアンロックか。なにそれ?

「いつもレトルトじゃ、飽きるでしょ?」

 まあそりゃそうだけど。

 でも、食べ物にあたし、そんなに文句は言わないよ?

 あ、みーよが飽きるとか?

 コーヒーも淹れてくれて。

 頂きます。

 うん、お野菜が新鮮。

 具のサラミソーセージ・スライスの塩味が効いてて、ホントに美味しい。

 こっちはタマゴサンドかな? あたし、これ好きなんだよね。

 おお、幼女、夢中で食べてるね。そんなに美味しいの? そうかそうか。

 青年も、なんでこんなに美味しいんだって顔だね。

 こっちの、ハンバーグが挟んであるサンドイッチも、多分アンタの好みだよ。

 この世界にはない調味料を使っているからね。

 こんな加工品でも、君らには突き刺さる旨さだと思うよ。

 実際、あたしのハートにもビンビン突き刺さってるし。

 みーよ、アンロックだっけ、ナイスセレクト!


 夢中で食べた。すごく食べた。ホントに美味しかった。

 これ、城のみんなに食べさせたら、大ブームだと思う。

 オラクルの教会のみんなにも、食べさせてあげたいなぁ。

 お、幼女、おねむだね。

 ここで寝かせるの?

 え、あたしも寝るの?

 お昼寝が必要?

 サマーベッドを出して頂いて。

 幼女を抱えて、そのまま、こてっと寝た。

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