259.なんか、手品みたいだね
あたしが望むなら、付き人への恩寵の一つとして、衣類洗浄はあるらしい。
いまだに意味は分からんけど、その方面は結構早めにアンロックしているんだとか。
なので、シャワールームの中にある衣類袋に突っ込んどけば、勝手に洗って戻して貰えるらしい。
普段から、やってなかったっけ?
無意識には、してるんだと思う。意味は分かってないけど。
むう。
みーよって、考え込むときに横を向いて、口元に手を当てる癖があるよね。
……言わないけど。
取りあえず、この袋に幼女のワンピースを入れて。
シャワールームの備え付けの棚に置いて。
パッと光らせて。
取り出してみたら、おお、洗濯終了。
なんか、手品みたいだね。
いや、バグを利用してるだけだから、今回だけだと思う。
……何言ってるか、よく分かんないや?
次回からは、寝る前に備え付けのシャワールームの袋の中に、洗濯ものを入れておいてね。
わかったー
分かってるんだかどうだか、返事だけは良い幼女に、一張羅の紺色のワンピを着せて、お帽子をかぶせて。
あたしもそそくさと制服に着替えて、ガードグローブを嵌め、エンジニアブーツを履いて。
三人で大食堂へ。
しっかり食べて。
部屋に戻ると執事さんが待ち構えていた。
コーヒーを淹れてあげて、本日の打ち合わせ。
結構詰まってるけど、今日だけなら、なんとか調整出来るのだそうで。
じゃあ、巡礼の続きに行ってきます。後はよろしくね。




