240.とても、綺麗だった
新章開幕。
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序章、第1日目、2日目、シスターマム。
イラストを追加しました。ご興味のある方は、ぜひ、どうぞ。
目を覚ました。
隣で眠っているはずのみーよが、いない。
気配を探ったけど、特に異常なし。
あたしはかなりの早起きだと思ってたけど、みーよの方が早い。
あたしがこの世界に来るより、みーよの方が半年ほど先に来ている。
その頃に培われた習慣なんだろうね。
「明かりを灯して」
暗い部屋が、一気に明るくなった。
豪華な調度の寝室で、いつもの制服にお着替え。
ガードグローブ、エンジニアブーツ。
この、いつもの、っていうのが大事なのよね。
談話室にも、執務室にも、みーよがいない。
廊下に出ると、かすかに人の気配。
階上に、何かいる。
そっと上って、守護結石の間へ。
閉ざされた、不思議な金属の扉の前で、少し考える。
これ、勝手に入っていいんだっけ?
ダメとは、言われてないよね?
じゃあ、お邪魔します……
中に、みーよがいた。
真っ暗な部屋の中で、宙に浮かび、ゆっくりと回転するオリハルコン。
跪き、杖を掲げ、一心に祈っている、大聖女みーよ。
そこだけが、ほのかに明るかった。
とても、綺麗だった。
邪魔しちゃダメだね。
そっと扉を閉じ、部屋を後にした。
お腹空いたなぁ。
昨日、あんなに食べたのにね。
足が、自然に食堂に向いている。
ここのゴハン、どれも美味しいんだよね。
さすがに、この時間は誰もいない。ただ、朝食の準備に余念はないようで、何人ものメイドさんが走り回っているし、奥のキッチンではいい匂いが漂っている。




