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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十九日目っ! ~ ポートビリアで大暴れっ!

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239/250

239.「郁ちゃん、飛ばし過ぎよ?」

 うん、お腹空いた。本格的に空いた。

 今日も色々ありすぎた。疲れたー

 みーよと大食堂に入ると、中にいた人々の視線が突き刺さってくる。

 敬意と畏敬と好奇心。

 どうもあたし、色々とヤラかしてるみたいだねぇ。

 ま、気にしないけどね。

 メイドさんが二人がかりで、ドンドンご飯を持ってきてくれる。

 片っ端から食べていく。

 うん。待ってたよお肉。お肉―!

 これ、なんの肉だろう。

 馬? へえ、馬も食べるんだ。

 あ、鳥の丸焼き、香草と穀物を詰め込んだのね。すごく美味しい。

 エールは例によって樽でご到着。この飲み物、本当に旨い。ガンガン飲める。

 パンのお代わり、籠ごとアリガト。焼きたてだね。美味美味!

 大皿スープの3杯目を飲み干して。

 うーん、今日も食べたー!


     ~ ・ ~


 お部屋に戻ると。

 談話室に、サーリット領主とテイル卿のお二人が待ち構えていた。

「まだ、なんかあったっけ?」

「公式には、領主との会合だが」

 テイル卿のお言葉。ああ、なんか言ってたね。

「聖戦で勝ったので、とびきり旨い酒を所望するぞ」

 あ、そうだったね。忘れてた。

「とっておきのジャパニーズ・ウイスキー。20年物で御座います」

 忘れてなかったみーよが、杖の奇跡でウイスキーセットを出現させた。

 こりゃ、あたしもお相伴にあずからないとダメだね。

 ウイスキーグラス、前のより高価っぽいんですけど?

「大聖女に成ったからね」

 そ、そうなんですね。

 手際よく、4杯分を準備。

 好みは任せると言われたので、全員ロックで用意したみーよ。

 うん、男たちのその顔。

 隠しきれない期待感だねぇ。

 こんなの、見たことないぞ、という顔だねぇ。

 付き人への報酬。本来はあたしだけしか飲めないんダゾ。

 感謝したまえよ、あん?

 そう言ったら、聖戦に勝利した報酬では? と返された。

 ちっ、バレてたか。

 今日あった出来事全てに、乾杯(アズラエール)!

 ああ、ウンそうですか、旨すぎるんですか。

 おつまみも美味しいですよ。たんとお食べ。

 ペースが速いね。これ、ボトルあっという間に飲み干しちゃうね。

 あら、お代わりのボトルもあるんですか。高いんじゃないの、これ?

 え、あたしがそういう働きをしているから大丈夫なの?

 これは付き人への報酬だから、付き人の働き次第なんだそうです。

 そりゃスゴイ。

 ならばコイツ、もっと働かせないとな、って。

 こらぁサーリットめ、横暴だぞう!

 嫌なのか、ならば毎日聖戦をせねばな。

 こんな旨い酒を報酬として飲ませて貰えるのなら、何度でも闘うぞ。

 無茶苦茶言ってますね、このお方は!

 なによ、随分お堅い人だと思ってたけど。

 酒が入ると陽気(ハイ)になるのね。

 あたしたちにも、幼馴染のテイル卿と同じ感じで接してくれるんだ。

 うん、なんか、ギャップ萌えしちゃうなぁ。

 クソぉ、既婚子持ちかぁ。

 いやいっそ、第二夫人でも……

 ま、待つのよ、あたし!

 これはそう、隷属の首輪のせいなのよ!

 あたしの意志じゃないのよぉ!

「郁ちゃん、飛ばし過ぎよ?」

 あら、声に出てた?

 こらテイル、腹を抱えて笑ってるんじゃナイワヨ!

 まあ、悪い気はしないけどさぁ。

 

 たっぷり食べて、笑って飲んで。

 生きてるって、素晴らしいね。

 宴会がお開きになって。

 そそくさとシャワー浴びて、お着替えして。

 チビちゃんたちの匂いを嗅げないのが残念だけど。

 シャンプーの香りが残るみーよの髪に触れながら。

 あたしは、ストンと眠りに落ちた。


挿絵(By みてみん)


                         (つづくっ!)


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