224.首に巻き付いている隷属の首輪の存在を確認して
守護結石が置かれている部屋を出て、階下の部屋に戻る。
守護者の居室兼寝室とやらに入った。
こっちも、4人掛けの立派なソファーが二脚、調度のよいテーブルが一台。
床にはふかふかのラグが敷いてある。
壁に都市の様子を描いた大きな絵と、その下に暖炉。
天井には魔石を施したシャンデリア。
奥に扉が二つあり、どちらも寝室みたいね。
立派な扉の部屋にあったのは、正規守護者専用のベッドだと思う。キングサイズで天蓋つき。布団も上質な生地をふんだんに使っている。
取りあえず、みーよを寝かせる。
これ、自分で着替えられるのかしらん。
メイドさんか侍女さんを呼んだ方がいいのかしらん。
呼び方ってどうするのかしらん。
「自分で着替えられるから……」
力のない、みーよの声。相当疲れてるね。
こりゃ、あたしの足りない分の食事や酒は出せそうにもないねえ。残念。
みーよの着替え中に、もう一つの部屋も覗いてみる。
ベッドが2つ。管理代行者用の寝室かしらん。守護者用の部屋と大きさは同じだけど、ベッドの数の分だけ、狭く感じるし、天蓋もついていない。生地の質も調度も、守護者のものとは、やや下だね。
あたしは、こっちでいいかな?
みーよの部屋に戻り、シャンデリアの灯の消し方を尋ね、向こうの部屋で寝ることを伝える。
消し方は、声を掛ければいいらしい。点灯時も、同じ。
点灯したり消灯したりが音声認識とは、異世界、やるねえ。でも多分、これお高いんでしょうね。
で、みーよ、一緒に寝て欲しいんだって。
子供じゃないんだし、というのは、無しだね。
ま、いままでも教会の粗末な寝床で一緒に寝てたしね。
シャワーを浴びたいけど、その余裕も無さそうなみーよ。
かろうじて、高価な法服の代わりにポンチョに着替えてる。
あたしにも、何とか杖を振るって、ポンチョを出して貰えた。
そそくさと装備を外し、制服を脱いで、お着換え完了。
「全室消灯」
そう言うと、部屋が一気に暗くなった。
暗闇の中で、互いの温もりを確かめ合い。
首に巻き付いている隷属の首輪の存在を確認して。
そのまま、あたしたちは深い眠りについた。
(つづくっ!)




