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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十八日目っ! ~ みーよが、大聖女に!

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221/247

221.随分、信用されたもんだね

 あたしとみーよ、司令官と副官、防衛隊長と行政長官代理で、壊されてる外郭の正門の所へ。

 司令官の取り巻きたちは、先に外の野営地に戻って、それぞれの配下の野営撤収を指示している様子。先にそうなると分かっていたみたいで、撤収が速い。

 商工会会長は、入城してくる軍の宿舎の手配で別行動みたいね。

 まもなく、4列に並んで整然と隊列を組んで入城してくる騎士たち。先頭の騎士は、二頭の竜が絡み合い、その中央に剣が刺さっている、多分、皇龍公国の軍旗なんだろうね、それを掲げている。

 見守る市民たちも不安そうだったけど。

 みーよが杖を大きく掲げて、光の祝福を騎士たちに降らせていくと。

 少し、安心したみたい。

 その間、あたしは周囲を警戒。みーよが暗殺されると、いよいよもって守護結石の守護者不在で、都市の住民が寄る辺を失うのだとか。

 そんな、暗殺者に狙われるような立場に、好きでなってるわけじゃないと思うけど。

 自分がやらなきゃダメだって、みーよは分かってるんだろうね。

 じゃあ、あたしは付き合うしかないじゃん?


 最後の隊列が通過し、みーよが杖を下ろした。


 そのまま、二人で被害にあった街の様子を、歩いて見て回る。

 司令官、あたしたちには監視も護衛も必要ないと判断したらしい。

 というか、逃げ出したりしないと思っているみたいね。

 随分、信用されたもんだね。

 ま、隷属の首輪があるから問題ないという事なんだろうね。

 でもさ、あたしたちがスパイだとか、思ったりしないのかなぁ?

 ……考えすぎか。

 で、改めて正門を見ると、門は焼かれていて、所々に血の跡もにじんでいるね。

 さすがに遺骸は全て処理されているけど、壊されたり焼け焦げたりしている建物も、とても多い。

 この辺の区画一帯は、ほとんどがそんな状態だった。ここに住んでいる人たちは、避難が間に合わなかった場合は生きていないだろうね。

 もともと住んでいた人たちが、戻っては来ているようだけど、茫然としていたり、泣いていたり、怒っている人もいるね。

 そんな中を歩いて見て回っているあたしたちに、みんな注目している。

 だいたい、遠巻きだけど。

 こんな状況でも、子供というのはたくましいというか、無邪気なものらしい。4人の、カンタやリコットと同じ位の年齢かな、子供たちがあたしの方にきた。

「聖女様の、付き人なの?」

「オークの王様を、倒したの?」

「なんでそんなひらひらした格好してるの?」

「おとこみたいな顔だね」

 最後の一言は聞き捨てならないので、えいやっと持ち上げた。

「生意気いうヤツは、こうだぁ!」

 グルんグルん回して、ゆっくり地面においてやる。

「次は、どいつだ!」

「わー!」

 散り散りに逃げ出そうとする子供たちを片っ端からとっ捕まえて、ぐるぐるの刑に処してやる。

「郁ちゃん、いくよー!」

 はーい。

 キャッキャと喜んでる子供たちに手を振って、さらに街の様子を見て回る。

 主要な通路には、所々にバリケードが築かれている跡があり、激しい戦いの様子が垣間見えるね。

 あのオークたちに、そんなものがどれほど役に立つかは分かんないけど。

 まあ、無いよりはマシなんだろうね。

 2時間位、歩き回ったかな。

 大きな街なんで、全部は見られないけど、外郭の大体3分の1が、焼かれてしまったみたいね。

 残りの部分は、普通の生活に戻りつつあるみたい。

 で、そこにあった奴隷管理区画が、避難キャンプの場所になっているみたいね。奴隷と避難民が、ごちゃごちゃにされている。

 ただ、ここは炊事場もあるので、食料の配給にも都合がイイらしいね。

 人々が、あたしたちを不安と期待の入り混じった目で見つめている。

 これからどうなるか、不安だよね。

 出来ることは限られてるけど、何とかしてあげたいね。


挿絵(By みてみん)

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