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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十八日目っ! ~ みーよが、大聖女に!

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216/257

216.あたしの身体が、なんだって?

 どうも、警戒が緩いね。あたしらだけにして、構わないとか。

 ま、とりあえず、情報が欲しい。

 席に着くと、みーよが光の奇跡でコーヒーセットを出してくれた。

 で、エロハゲは相変わらず、苦虫をかみつぶしているし。

 愛人二人も無遠慮にあたしをジロジロ睨んでるし。

 デンは、我関せず、だね。

 ま、なんにせよ、みんな生きてて良かったわ。

「その首輪は“隷属”だな?」

「はい。ポートビリアの大聖女に就任し、しばらくは守護結石の正規守護者を務めることになると思います」

 みーよが凛とした顔で、エロハゲに答えた。

 そんな、ちゃんとしなくてもいいのよ、こんな奴なんかに。

 そういえば、他のみんなは捕虜扱いじゃないのね。

 拘束もされてないし、首輪も付けていない。

 これって、あたしたち、だけなの?

「単に、いいように利用されるだけだぞ」

「承知しております」

 エロハゲの追及にも、みーよは全く動じない。

「ふん。好きにすればいい」

 面白くなさそうに、エロハゲは横を向いてコーヒーを口にした。

「みーよから簡単に聞いたけど、オーク・キングを倒した後、どうなったの?」

 聞いてみたけど、誰も答えない。

 そういえば、このメンバー、こういう説明が出来そうなのが一人もいないね。

 マイアミでもいれば、理路整然と説明して貰えるんだけど。

 連中もそう思ったのか。

 中身はエロエルフの布人間、んと、ベラとか呼ばれてたか、が口を開いた。

「私の聖布で周囲を覆い、闇の障壁がまだ晴れていないように見せかけて、時間稼ぎをした。

 その間に、ペルージャとデンが残りのオークどもの魔石を回収した。

 ヌシ様が死骸を浄化し、奴らの装備も回収した。

 聖女殿は、我々全員にまとめて治癒を掛け、お前の深い怪我に上級の治癒を施した。

 その後、皆で集まり、オークの荷車に紛れて身を潜めた」

 ふーん。大体、みーよの話と一緒だね。

「聖女は穢れた血に触れると理力を失うから、お前の血まみれの羽衣は、私とペルージャで剥ぎ取った。

 ヌシ様好みの良い身体を持っているな。憎らしい。

 ペルージャも大変怒っている。こんな豊満な身体、許せないと言っている」

 ん?

 何言ってるんだコイツ?

 あたしの身体が、なんだって?

「その後、皇龍公国の準騎士団が突入してきたので、迷彩を解いて保護を求めた。以上だ」

 なんか、変な事言われたけど。

 状況は大体、分かった。


挿絵(By みてみん)


「で、アンタらはこれからどうするの?」

 ベラは、ヌシ様とか呼んでるエロハゲの方を見る。

 どうなされますか?

 目が、そう語っている。

 そして、ヌシ様大好き、な顔をしている。要らんわソンナもん。

「キングやハイ・プリーストを含むオークどもの魔石や装備は、皇龍公国で買い取って貰えるそうだ。お前ら“やりたい放題”と、儂ら“東門”の折半で良いだろう? “なんでもあり”の取り分もあるかもしれんが、この場におらんモノの事まで面倒は見られん」

 “なんでもあり”って、マクロン閣下の事?

 いや、この場合はシュトラムたちのパーティー名ってことでいいんだよね。

 ややこしいな。

 で、彼らは無視して、パーティー同士で折半しようってことか。

 ま、いい所でしょ。

 あたしも単独でキングを仕留めれるか、とは言えないもんね。

 アンタたちがある程度弱らせてくれたから、だと思うよ。そこは認めるよ。

「で、儂らは清算が済み次第、オラクルに帰還する。お前らの速い馬車を当てにはしていたが、ベラの聖布に乗ってゆるりと戻るしかあるまい」

「アンタらは捕虜扱いには、ならないの?」

 エロハゲは、フンと鼻を鳴らした。

「御免だな。儂らは冒険者ギルドから依頼を受けて、オークキングを倒しに来ただけだ。

 お前らこそ、なんで捕虜なんぞになりたがるか、その方が不思議だがな」

 ま、それはそうなんだけど。

 考えるのは、あたしじゃないし。

「頼める義理じゃないのは判ってるけど、マム院長には、暫く帰れないかもって伝えといて」

「確かに、義理はないな。だが、伝えよう」

 へえ、意外に素直ジャン。

「お前らは“やりたい放題”の割に、苦労の多い道を行くんだな」

 ちょっと呆れたような、でも、ちょっと見直したような、そんな顔。

 何考えてんのかは、分かんないわ。

「ちゃんとオラクルに戻ってこい。お前との決着は、まだギルマス預かりだからな」

「当然でしょ」

 アンタよりあたしの方が強いってこと、ちゃんと証明しなきゃね。

 でも、まあ。

 周囲が見られないアンタの面倒は、どうやらあたしが見なきゃならないらしいからね。

 そういう意味では、あたしの方が上だね。

 そんなことを考えているあたしの顔を、しかめっ面で睨むエロハゲ。

 でも、扉がノックされて、話し合いはおしまい。

 んー結局、大したことは話せなかったね。

 まあ、相談できる相手でもないしね。


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