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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十八日目っ! ~ みーよが、大聖女に!

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213/250

213.握手をお願いしてもよろしいだろうか?

 みーよの光の奇跡で、無事に制服、ガードグローブ、エンジニアブーツと、装備一式を身にまとえたね。

 取りあえず、これでオッケー。

 後は、あたしの腰袋とアギト・ナイフがあればいいんだけどね。

 無ければ無いで、何とかするけど。

「何がどうしてどうなったの?」

 情報は、分かりようがない。聞くしかないね。

「あの後、わたしがマルチ・ヒールを全員に、アドバンス・ヒールを郁ちゃんに掛けて。ベラさんの聖布術で全員を覆って」

 で、オークどもの増援が来て、潰されちゃうはずよね?

 脱出できないんだから。

「キングを失ったオークどもが混乱している間に、救援の軍が到着したの」

 へえ、そんなに近くまで来てたんだ。

「ただ、救援軍は魔導帝国じゃなくて、皇龍公国の準騎士団が来てるのよ」

 皇龍公国?

 なんか、聞いたことがある。ウチらのいる国と、仲が悪いんだったっけ。

 準騎士団?

 こっちは初めて聞く、と思う。正規の騎士団じゃないの?

「で、わたしたちは……一応、捕虜の扱い」

 なによ、みーよ。あたしの顔色を窺ってんの(モニタリング)?

 うん、一応、元気よ?

 お腹空いてるけど。

 ああ、捕虜扱いになってるので、暴れたらマズイってこと?

 あたしは、あたしのやりたいようにやるよ?

 知ってるでしょ?

「でも、司令官っていうか、騎士団長さんがいい人なので、あの、その」

 なによ?

「あまり失礼な態度を取らないで、ね?」

 みーよ、あたしをなんだと思ってるのよ。

 そんな常識はずれな事……

 ま、たまには、外れるようなこと、してるかもしれない、ね。


挿絵(By みてみん)


 外には、全身甲冑で武装した兵士が2名、待機していた。

 立ち方に揺るぎがない。結構、鍛えられてるね。

 でも、たった2人でしょ?

 逃げようと思えば、逃げられそうね。

 ま、信頼されてるとは言わないけど、扱いが丁寧っぽいので、もう少し付き合いましょう。

 周囲は、あたしの寝てた天幕と同じ形なのが、結構な範囲で、幾つも設置されている。

 軍の野営地みたいね。

 天幕の周辺を出入りしている兵士たちは、ほとんど甲冑を外しているみたい。

 あたしたちを、好奇心のこもった視線で見ている。

 なによ、そんなにあたしの制服が珍しい?

 っていうか、あたし捕虜なのに、こんな野営地で寝かせられてたの?

 しかも裸同然で。

 司令官、何考えてるんだろ?

 みーよが、あたしの考えを察したらしい。

「……向こうの国でも、郁ちゃんとわたし、その筋では結構有名になってるのよ」

「そうなの?」

「冒険者ギルドは、国境に関係なく広がってる組織だから」

 ああ、ギルマスがそんなこと言ってたような。

「なので、一応は捕虜扱いだけど、敵軍の兵士とは見なされない、って感じね」

 なるほどね。なんか、納得したわ。


 野営地を抜けてすぐの所に、ちょっと大きな天幕が設置されている。

 この軍の、司令部ね?

 案内してきた全身甲冑の兵士たちが立ち止まり、面甲(バイザー)を上げて、あたしに礼をする。

 なに?

「オーク・キングを打ち倒した英雄殿に、握手をお願いしてもよろしいだろうか?」

 英雄。あたし?

 手を、差し出された。

 そんな大層なものじゃないんだけどね。

 ま、いいか。

 手を握り返したら、なんか感動している。

 もう一人にも、ね。

 で、彼らは胸に手を当てて、敬礼。

 あ、どうも。見送りご苦労さんです。

 で。

 あたしたちは、大きな天幕の中に入った。

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