212.ここ、どこだ?
新章開幕。
ここ、どこだ?
確か、オーク・キングと死闘して。
何とか勝って。
で、どうしたんだっけ?
天幕っぽい中にいる。
エロエルフの布の中、とか?
身体に、血の匂いが、しない。
右腕、治ってる。骨折なのに?
で、あたし、裸だね。上から上質な布で覆われてるけど。身体は何も身に着けてないわ。
ん-これは、エロハゲに犯されちゃったかもしんない。
あーん、あたしの大切な処女がぁ。
……でも、なんかアレって、サレたらちゃんと分かるんでしょ?
何にも感じないね。
取りあえず、上質な布で身体を隠しながら、そろそろと身を起こしてみる。
直系2メートルほどの円形。天井の高さは3メートル。周囲の細い柱を組み合わせて、天幕を吊るしているみたい。
あたしが寝ていたベッドは、フカフカだけど。
この感触はクッションじゃない。
多分、教会で寝てた感覚と同じだから、藁を敷き詰めてるんだと思う。その上から厚手の敷布を被せてるんだね
じゃあ、これは布エルフの天幕じゃ、ないんだね。
服が欲しいな。できれば制服。
これじゃ、動くに動けない。
なんて、そんな場合じゃないか。
あたしの装備一式が、何も見当たらない。
とりあえず、この上質な布を身体に巻いて。
余った分は引き裂けばいいか。ちょっと勿体ないけど。
そうしようと、布に手を掛けた時。
「郁ちゃん、起きた?」
みーよが天幕の隙間から顔を出した。
アブナイ、もうちょっとで布を切り裂いちゃう所だった。




