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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十七日目っ! ~ ポートビリア救出作戦っ!

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210/257

210.「お前らは……ホントに“やりたい放題”だな」

挿絵(By みてみん)


 警戒が緩んでいる中を、そろそろと車を走らせていく。

 ポートビリアの街が見えるところまで、近寄れた。

 高い城壁、高い塔。燃える正門。街の一部にも火が放たれているみたい。

「一旦、ここで待て」

 デンがそう言い、あたしが開けた窓から飛び降りて、敵地に潜入。

 あたしたちは、この場で待機だね。

 周囲にはオークどもはいないので、じっとしている限りは、見つからない、と思う。

「ベラ、透明化は後どれくらいもつ?」

「もう少し行けます」

 へえ、布エルフ、ベラっていう名前なのか。

「ペルージャ、お前は儂と一緒に来い。イクミ、周囲のザコはお前がデンと一緒に片付けろ」

「指図すんなって言ってるでしょ」

 なんでお前なんかの指示を受けなきゃなんないのよ。

「ヌシさまになんて失礼な物言いニャン!」

 お、ネコ娘、ちゃんとしゃべれるんだ。

「お前の腕は聞いている。お前にオーク・キングは無理だ」

「な、ナニよそれ」

「周囲は任せていいだろう。儂の邪魔だけはするなと言っている」

 そんなことも分からないのか、という顔をされた。

「儂の拳は一対一ならほぼ無敵だ。邪魔さえ入らねば、何が相手でも倒せる」

 なんか、ダナンみたいな事言ってるね。

「キングを倒せば、オークどもをまとめるものはいなくなる。連中は次のキングの座を狙って、こんな戦をしている余裕は無くなる」

 理屈は分かるけどさ。だから何よ?

「キングを倒せば、この戦は終わりだ。倒せなければ、ポートビリアが終わりだ。

 儂は邪魔されなければ、必ずキングを倒す。邪魔されたら、倒せん。

 お前らが周囲の近衛兵を足止めしておければ、キングの暗殺は成功する。出来なければ、この計画は失敗し、この場の全員が命の危険にさらされる。

 やるべきことを行え。決して失敗するな。

 ……デカ乳娘には、分からんか」

 デカ乳。こ、このヤロー!

 みーよに、肩を掴まれた。

 振り向くと、ゆっくりと首を振られた。

 ま、まあ、理屈は、分かるんだけど、さ。

 でも、でも、コイツ、生理的にどうしても我慢できないのよ!

「ザイモン様が失敗したら、郁ちゃんがオーク・キングを倒さなければならないの。手段は複数あった方がいいでしょう?

 ザイモン様は、世界は自分中心に動いている人だから、わたしたちが先に突入しても、フォローとかは出来ない方なの。

 だから、全体を見守りながら戦える、郁ちゃんが後ろで構えていて欲しいの。

 郁ちゃんにしか、この役回りは出来ないのよ」

 あたしは、みーよをマジマジと見つめた。

 あたしにしか、出来ない……

 そうよね。これはあのエロハゲには絶対無理な事よね。

 うん、よし、分かった。分かったよ、みーよ!

 なぜか、エロハゲが、みーよを少し怒った顔で見つめている。

 で、みーよはあえて睨み返さないで、すましている。

「それで決まり。エロハゲ、アンタが言い出したことなんだから、ちゃんとやってよね。仕方がないから面倒は見てあげる」

「お、お前の面倒なんぞイラン!」

「ハイハイ。アンタはアンタの出来ることをやればいいのよ。失敗しても大丈夫よ。あたしが付いてる」

「お前らは……ホントに“やりたい放題”だな」

 ナニカを押し殺して、エロハゲが呟いた。

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