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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十七日目っ! ~ ポートビリア救出作戦っ!

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208/247

208.シュトルム、アンタが仕切ってよ

 休憩終了。再出発。

 後ろで女性二人に挟まれたマクロン閣下。

 バックミラー越しにも、集中しているのが分かる。

 みーよも、ヴァラミンも、軽く杖を光らせている。簡易の結界ぽいのを張っているみたいね。

 2時間位、運転して、だいぶ近くまで来たと思う。

 ボチボチ、状況を詳しく把握したい。

「シュトルム、“どろーんのそうさ”……分かるわけないか」

「なんか言ったか?」

「んにゃ」

 シュランは、大丈夫だったんだけどね。

 アンタ、シュラン以下だね。アイツも連れてくればよかった。

 なんて、とてもじゃないけど、言えない。

 しゃーない、自分でやるか。

 適当な所で、一旦、車を止めて。

 ドローンを飛ばして、ズーム・カメラでポートビリア周辺の様子を撮影。

 ま、AK(アーマー・ナイト)操作しながらキーボード叩くよりは、よっぽど簡単よ。メンドクサイけど。

 大雑把だけど、オーク軍を把握。

 うわぁ、結構いるねぇ。1000匹以上は、いるように見える。

「どうした?」

「作戦会議したい。このメンバーでそういうのが分かるのは、シュトルムでいいんでしょ?」

「そうだな」

 あたしが仕切ってもいいけど、エロハゲに指示するのもイヤだし。

 シュトルム、アンタが仕切ってよ。

 荷台から、そのエロハゲとデンも降りてきた。

 布っ子エロエルフは迷彩の集中。

 ネコ娘は、こういう事には役に立たんでしょ。

 マクロン閣下も星落としの準備中。

 みーよとヴァラミンは結界発動中。

 結局、あたしとエロハゲとデンとシュトルムしか、まともに話せるメンバーがいないのね。

「星落としは、もう向こうのオーク・プリーストに察知されていると思っていい」

「だろうな。もう、こちらにも迎撃隊が向かってきているはずだ」

 シュトルムの言葉に被せるように、エロハゲが断言する。

「それでも、なるべく近づいた方がいいんでしょ?」

「無論だ。オークどもも、そう思っているだろうな」

 シュトルム、話しながら、何かを考えているね。

「俺たちは、なるべくオークどもを引きつけながら星落としを敢行する。その後、転移術で離脱する。奴らが俺たちを追って混乱している隙に、オーク・キングを仕留めて貰いたい」

「それが一番いいだろうな。帰還スクロールは恐らく使えないが、何とか潜伏して凌いでみせる」

「危険な任務だが、頼む」

「そっちの方が、危なそうだがな」

 なんか、二人で勝手に話が進んでるね。

「あたしは、何すればいい?」

「オーク本陣の近くまで、ザイモンたちを運んでくれ。俺たちが星落としを敢行したら、一緒に転移術で脱出だ」

「エロハゲたちは?」

「置いていく」

「なによそれ。キングを仕留めても、脱出できるとは限らないでしょ?」

「イクミ、星を落とした後のマクロン閣下を、命の危険には晒せない」

 そりゃそうだけど。

「お前も、聖女様の安全を第一に考えるべきだろう? この馬車の機動力があればこその作戦だ。お前らは十分によくやってくれている」

 そうなんだけど、さ。

「娘、でしゃばるな。余計な荷物なんぞ、いらん」

 な、何よ、エロハゲのくせにカッコつけちゃって!

「ようは、オークキングを暗殺した後にアンタらと一緒に強行脱出すればいいんでしょ?」

「簡単に言うな。さっきも言ったが、闇の結界によって転移術が阻まれる。帰還スクロールが使えんのだぞ」

「力ずくで切り開けばいいじゃん」

 簡単な事でしょ。

「はん」

 くそぅエロハゲ、鼻であたしの提案を吹いてくれちゃった。

「ザイモン、イクミの話に乗るべき」

 お、デンが味方になってくれる。

「コイツ、強い」

 エロハゲが、デンを睨みつける。

 デンも、エロハゲを睨み返す。

 しばらくそうしていたら。

「……好きにしろ」

 エロハゲ、折れたよ。へえー

「そうする。置いてくのはシュトルムたち。あたしらは最後まで付き合って、一緒に強行脱出。決まりね」

「まったく、本当に“やりたい放題”だな」

 シュトルムに、呆れられちゃった。


挿絵(By みてみん)

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