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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十七日目っ! ~ ポートビリア救出作戦っ!

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206/250

206.なによ、みーよには素直なのね。ま、当たり前か。

 まだ夜明け前。

 街は、人通りもほとんどない。

 みーよの杖の灯を頼りに、少し速足で、ギルドに到着。

 玄関の扉は開いていた。

 いつものフロアに、シュトルムたちのパーティーと。

 うぬぬ、エロハゲと愛人二人がいる!

 何しに来たっ!

「ま、待て、落ち着け」

 あ、マイアミとダナンもいる。

 レンブレンとチリチリもいるじゃん。具合はどうなの?

 後は、初めて見る冒険者風の二人組。

 獣人だね。猿、というよりはゴリラかイエティって感じ。

 双子っぽい。

 鎧は無し。極太の革ベルトをたすき掛けにして、腰ベルトに短いスカートっぽいのを履いて、背中にはマント。一応、ナップサックを背負っているね。

 一人は蛮族刀、もう一人はオークどもが持ってるような大ナタで武装。

 予備武器に短剣を下げているのは、当然だよね。

 で、ギルドマスター。

「全員揃ったな。ザイモン、イクミ。取りあえず睨み合うのは後にしてくれ」

 ちぇっ。叱られちった。

「緊急事態だ。ポートビリアがオークの大軍勢の襲撃を受けている。昨晩、帝国の大守護結石より、オラクルの守護結石に通報が入った。」

 それを聞いて、みんなの顔色が変わった。

「昨日、ポートビリアの領主のご家族様たちが、オラクルに避難されてきているし、これはもう間違いない。ご家族様の話では、領主ご自身と街の守護者殿は残られているそうだが、陥落は時間の問題だろう」

「帝国の増援は?」

「準備はしているが、間に合わないだろうな」

「守護結石の状態は?」

「状況次第だが、外郭の正門は突破されている。守備隊の頑張り次第だが、2日、持ち堪えるかどうかだ」

「で、どうするつもりだ?」

 エロハゲが尋ねる。

「ポートビリアが陥落したら、次はオラクルの番だ。今すぐ打てる手をすべて打ちたい」

 ギルドマスターは、あたしたちをグルッと見回した。

「このギルドで今できる、最大戦力がお前らだ。選抜隊を結成し、奇襲でオークどもに大打撃を与え、混乱に乗じて奴らの王を討ち取る」

 みんなに尋ねる。でも、何をするかは、もう決めている。

 そういう顔だね。

「無茶を言う」

「そうだな」

「よかろう。儂がオーク・キングを仕留めよう」

 あっさり、じつにあっさり、エロハゲがそんなことを言い出す。

 側で愛人たちも頷いている。

「では、吾輩は特大の星落としを奴らに喰らわせてくれよう」

 マクロン閣下が、髭をいじりながら宣言する。

「俺は全員の護衛。クチュクチュはオーク軍の動向を探る」

 シュトルムも同調し、クチュクチュも頷く。

「派手に大地を破壊しそうですわね。皆の安全を優先いたしますが、大地の回復は、わたくしの勤めですからね」

 ヴァラミンも参加だね。

「ワシは行かぬ。広場では役に立たんでな」

「私も足手まといになりそうですね」

 ダナンとマイアミは不参加ね。

「……行く」

 ぼそっと、デンが参加宣言。

「チリチリが万全ではない。俺たちは降りる」

 レンブレンとチリチリは不参加ね。

「俺たちも行かない。オラクルの守りを固める」

 猿型獣人の二人も不参加ね。ああそうか、コイツら、C級なんだね。

「オークの先遣隊が、もうこの辺にもウロついてるんだろ?」

「“何でも屋”の出番だからな」

 何でも屋。んと、パーティの名前の事かしらん。

「で、“やりたい放題”は、どうするんだ?」

 あたしらの事ね?

「参加致します。参加者全員の移動手段と食事、宿舎の提供は、お任せください。それと……」

「あたしの出番だね」

 うん、腕が鳴ってきたわ。

 で。

「シュラン、アンタは留守番ね」

「えー!」

「連れていきたいのは山々なんだけどね。まだアンタには早い」

 ポーター制度で、下級冒険者たちと一緒に行くなら、連れていくつもりだったんだけどね。

 マイアミやダナンが行かないのに、アンタを連れて行けるわけないでしょ?

「教会のみんなを守ってあげて。教会の敷地内なら、シュランにも付き人の奇跡は訪れるから。使い方は、先生に尋ねてね」

「は、はい!」

 なによ、みーよには素直なのね。ま、当たり前か。

「決まったか。報酬は領主様にこれから掛け合うが、損はさせないようにする。街の記録官アストレージ様は正門に直接向かっておられる。祝福はそこで受けてくれ」

 みんな頷いて、ギルドの外に出る。


挿絵(By みてみん)

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