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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十五日目っ! ~ 教会の、炊き出しっ!

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196/257

196.領主様。初めてお会いしたわ。

挿絵(By みてみん)


 領主様。初めてお会いしたわ。

 三段の段差が設けられている、その一番高い位置に、固定された豪華な椅子が設置。

 床はすべて、赤いカーペット敷き。

 左右にはフルプレートに身を包んだ近衛騎士が6名、装飾用のハルバートを手に、直立不動の姿勢。

 豪華な赤いマント。

 きらびやかな宝石が所々に飾られたツヤツヤな青いお洋服。

 ふくらはぎをすっぽりと覆う、ブーツ履き。

 指輪は何本も嵌めてあり、その全てに宝石が付いている。

 で、中身は短足中背で、身長は低めだと思う。座ってるので、ちゃんとは分からないけど、お腹が出てるね。

 髪の毛はくせ毛の濃いブラウン。うっすらと髯を生やしている。伸ばす気はないらしい。

 猜疑心に満ちた、鋭い目つき。

 贅沢を重ねたらしい、ふっくらと垂れた頬。

 唇は厚く、鼻も大きめ。

 おでこが大きい。

 顔つきは割と三角形タイプ。

 声はいい。少し低めの、響く音。

「遠路はるばる、ようこそいらした。歓迎する」

 その声に応えて、姫様がカーテシーをしながら礼を述べる。

「ポートビリア侯爵家第四子、ヘレーナで御座います。この度の謁見、誠に感謝申し上げます」

 まだまだ幼いとはいえ、立派なご挨拶だね。

 ちなみに、あたしたちは全員、立ったまま。

 領主様は段差の上に座っているので、跪いて礼を示す必要はないらしい。

「上々である」

 領主様、姫様の言葉に満足したみたいね。

「して、此度の要件とは?」

「我がポートビリアは、現在、オークの大軍に脅かされております。ぜひとも支援の程をお願い致したく、参上致しまして御座います」

 あら、そんな要件だったっけ?

 でもまあ、ダメもとでも頼んでみるのは悪くないかもね。

 領主様、明らかに嫌な顔。

「そのようなことは、急に決められる事柄ではない」

「事態は、急を要しているのです。オークどもによってポートビリアがもし陥落すれば、次はオラクルに攻め寄せてくるでしょう」

 落ち着いて、ゆっくり、でも切々と訴えるヘレーナ姫様。

 へえ、こんな子供でも、大人顔負けの駆け引きとか、するんだね。

「其方は、たしか側室の娘であったな。そのような重大な案件を持ち込める立場ではないと思われるが?」

 領主様、薄いひげを手で擦りながら、じっと姫様を観察。

「確かに左様で御座いますが、侯爵家と民の行く末を切に案じる心に変わりは御座いません」

 おお、姫様、全然ひるんでないね。

 ふむ、という顔をして。

 領主様、みーよの方を見る。

「大聖女を目指す者、ミヨと言ったな。そなたの事は、最近よく耳にする。この件について、意見を述べることを許可する。何か申してみよ」

 うわぁ、みーよに話を振ったよ。大丈夫なの?

「恐れながら申し上げます」

 あら、準備済みなんだね。さすがみーよ。

「ヘレーナ姫様の仰ることは、正しいと思われます。しかし、オラクルの守備を手薄にするのは、領主様の御心には叶わないかと存じ上げます。

 先ほどのオーク小隊を撃破したと同じように、冒険者ギルドに依頼されては如何かと存じます」

「ふむ」

 領主様、少し考えた。

「よかろう。ヘレーナ姫よ、如何だろうか?」

「ありがたきお言葉に御座います」

「うむ。では、謁見は以上である」

 一同、深く頭を下げた。

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