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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十五日目っ! ~ 教会の、炊き出しっ!

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188/273

188.「シュラン、あんなに強くなってるの……?」

 広場に長テーブルと椅子をセット。

 簡易の窯も据え付けて、後は台所でパンを焼いてスープを煮込む。

 そっちはケイトとエレナが担当してくれる。

 食器の出し入れはシュランとカンタのお役目。

 で、炊き出しの時は、門に女神ちゃんの絵が描かれた旗を掲げるらしい。

 ついでに旗を持ってスラムをぐるぐる回るんだとか。

 その周辺めぐりを、アリとリコットが行う。

 見習い聖女の大事なお役目らしいんだよね。

 アリは経験者。リコットは初めて。

 あたしはそのお供を仰せつかりました。

 マム院長とみーよは、教会の中で打ち合わせ。

 みーよも、話は聞いてるけど、実際に行うのは初めてなんだそうで、割と緊張気味。

 

 リコットが旗を持つ係で、アリちゃんが呼び込み。

 ん-声が小さいね。

「光の女神アーリューシャイン様の思し召しでーす」

「思し召しでーす」

「お昼に、説法と治療、炊き出しを行いまーす」

「行いまーす」

 スラムの連中も、聞いてるんだか、いないんだか。

 いまいち、反応が薄い。

 ただ、陰で注目されているのは判る。気配が濃いからね。

 どうやら、危険性みたいなものは、なさそうだね。


 と思ったら、ちゃんとアブナイのがお出ましだった。

 門の側で、貧しい身なりでやってきた人たちを脅してる連中がいるよ。

 チンピラ、かなぁ?

 人数は3人。

 声を掛けようとしたら、中からシュランが出てきた。

 なんか言い合っている。

 男たちはシュランよりデカいのに、一歩も引かないね。

 面白そうなので、見学する。

 アリちゃんがあたしの袖を引くけど、ま、黙って見てな、というと、おとなしくなった。

 それを見て、リコットもシュランを信じることにしたみたい。


挿絵(By みてみん)


 お、殴りかかってきた男の腕を内側に引き込んで、そのまま足を掛けて転ばせてる。

 なんか言う前に脇腹を蹴飛ばして。

 そのまま二人目にタックル。脚を掴んでひっくり返したね。

 顔面にイイやつを入れて。起き上がりながら3人目を睨みつける。

 アハハ、大の男3人相手でもビクともしないのか。楽しいねぇ。

「シュラン、あんなに強くなってるの……?」

「誰が教えていると思ってるの? それにアイツ、もうEランクだよ? 普通の男じゃ何人いても敵わない。魔物相手にだって、ひるまないからね」

 はあぁ、と見つめるアリちゃん。

 さて、ボチボチ、顔出しておくか。

「ただいま。ゴミ処理ご苦労さん」

 胸を軽くコツンと叩くと、ニヤリと笑われた。

「で、あたしの縄張り(シマ)に何の用だい?」

 男たちを睨むと、互いに顔を見合わせる。

「は、話が違うぞ……」

「こんなに強いなんて……」

 何の話?

「こいつら、新参者のスラム住民ですよ。へき地で喰いはぐれたか、野盗から足を洗って、オラクルに潜り込んだんですね。師匠が来る前の教会の様子を、噂で聞いていたんでしょうね」

 ふーん。

「ウチが舐められてるってことで、いいの?」

「ええ、まあ」

 男たちがオドオドと、シュランとあたしを見る。

 で、後ろのアリやリコットの様子も、見る。

 このチビ助は、皮鎧着てるし、見かけに寄らず強かった。

 だが、女どもだけなら、なんとか……

 視線で丸わかり。まるで舐めきってるんだね。

「おまえら、一応言っておく」

 お、シュランが前に出てきた。

「この人、聖女様の付き人。で、俺の師匠。俺の100倍強い」

 え?

 は?

 コイツが?

 男たち、キョトンとしてる。

「警告はしたぞ。師匠に手を出したら、お前らなんかあっという間に喰われるからな」

 そう言って、アリやリコットの肩を押して教会の中に入っていく。

 なによ、コイツらどうするの?

 シュランが振り向いた。

「弱すぎて話にならないんで、美味しくないですよ?」

 は、はあ。

 シュラン、言うようになったねえ?

 男たちを見る。

「で、どうすんの? ヤルの?」

 男たち、あたしの外見を見て、互いに目配せして。

 3人がかりなら何とかなるかも、とか思ってるのね。

 一斉に立ち上がり、飛び掛かって……

 右廻し蹴り一閃!

 軽すぎるんで、3人まとめて、吹っ飛ばしてやった。

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