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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十三日目っ! ~ 青の教会に集まって儀式っ!

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174/276

174.「なんなんですか、彼女たちのあの格好は!」

 教会に到着して、住居棟の玄関を開けると、留守番していた子供たちが迎えに来てくれた。

「おかーり……」

「だ、だれ?」

 お、物おじしないチビちゃんたちも、さすがにビビったのね。

「お疲れ様で……お客様です、か?」

 アリちゃんも対応に戸惑ってるね。

「せんせー、せんせー!」

 リコットがマムちんを呼びにいったね。

「わー女の子だー」

 カンタは元気だね。エレナの所に駆け寄ってきた。

「エレナだよ、よろしくね!」

「カンタ! 俺、カンタ!」

 お互いに手を取り合って、上下にぶんぶんゆすっている。

 子供は元気でいいね。すぐ打ち解けるんだね。

 ん、子供というより、カンタがそういう性格なのかな?

 取りあえずチビたちを抱き上げようとしたら。

「怖がらないようでしたら、私が一人抱きますよ」

 そういって、女の子の方のチビちゃんを抱え上げた。

 ケイトに抱えられたチビちゃんは、あたしの顔を見て、あ、大丈夫なのね、と察して、そのまま甘え始めた。

 こっちも抱えた男の子の方のチビをあやしながら、中に入る。

 談話室で、マム院長がリコットを従えてお待ちかねだった。

「ようこそいらっしゃいました。さ、お座りになって」

 マムちんの指示で、みんな席に着く。

 いつもの朝ごはんの時の席で、あたしの両脇がワンコどもじゃなくて、ケイトとエレナって感じです。

 マムちんが自分の自己紹介をして、子供たちもそれぞれ名前を名乗る。

 あたしとみーよは、自己紹介はいらないでしょ?

 で、両脇の彼女たちも名前を名乗って、顔合わせはとりあえずおしまい。

 ケイトもエレナも、お手伝いに意欲的なので、アリとリコットが一通り教えるみたいね。

 で、その間にあたしたちは院長室で今後の打ち合わせね。


挿絵(By みてみん)


     ~ ・ ~


「聖女ミヨ」

「は、はい……」

 あ、みーよの顔。これは、説教を覚悟してる顔ですね。

「なんなんですか、彼女たちのあの格好は!」

 うわぁ、マムちん怒ってるよ。

「スイマセン。あの、女神さまに、服を……」

「出してくださるはずがないでしょう! ホントにもう、恥ずかしいったら……」

 マムちん、頭を抱えて首を振る。

 へえ、そういうもんなんだ。

 こりゃ、みーよがヤラかしちゃってるんだね。

 しょうがない、助けてあげよっか。

 みーよ、一つ、貸しですからね。

 宗派間会議の時の、ヴァラミンのあの態度。ん-カッコイイじゃないのさ。

 そんな感じで、マムちんにお願いしてみる。

「やっぱ他所の宗派の見習い服は、マズいんでしょ?」

「当然です! あんな格好で戻ってくるだなんて……なんたる屈辱!」

 おお、荒れてますなぁ。

「代わりの服を用意しなきゃだけど、この教会にはそんなものないよね?」

 あたしの代わりの服は、マムちんの旦那さんのがあったけどね。

「……そうですねぇ。ない事もないのですが」

 マムちん、少し考える。

 え、あるの?

 マムちん専用の寝室に行き、少しして戻ってきた。

「見習い用の修道服ですが、サイズがあうかどうか……」

 あれ、あるんだ見習い服。

 そんなあたしの顔を見て。

「あるに決まってるじゃありませんか?」

 なんでそんな顔するの? って感じのマムちん。

「いや、だってアリやリコットは普段着てないでしょ?」

「それはそうですよ。見習いではありませんから。ですから彼女たちも……」

 い、いや、そういう事じゃなくて。

「アリとリコットは、将来、聖女を目指すんじゃないの?」

「以前はそう考えていましたが、聖女にはミヨが成ったので、不要になりましたよ?」

 だから、見習い服も着れなくなったって事か。

 ん-それだと、やる気も無くなっちゃうよね。

「今は違うんでしょ? アリやリコットに着せてあげたら?」

「どうでしょうね。聖女の修行は厳しいですよ。才能の無い者には務まらないのですけどね」

 懐疑的なマムちん。

 いやでも、ケイトやエレナに見習い服(それ)着せちゃうと、アリやリコットの立場が厳しくならない?

 だって、新入りが聖女見習いになっちゃうんでしょ?

「女性は、聖女に成れなくても嫁に出せば済みますからね。それほど心配はしていないのですよ」

 いやまあ、そうなんだけどさ。

 でも、シュランやカンタの気持ちもあるでしょうに。

「嫁ぎ先さえあれば、女性の場合は身元が保証されますからね。出仕については一生言われはしますが、嫁いだ家で子を産み、立場を確立してしまえば、平民でしたら何も言われなくなるものですよ」

 まあ、そうなんだけどね。

 取りあえず、女性の生き方は置いといて。

「見習い服は、とりあえずアリとリコットに着せてあげて欲しいな。恰好が決まらないと、勉強する気も起きないでしょ?」

「あなた方が買ってあげた服は、どうするおつもり?」

 あら、なんかマムちん楽しそうね。

「お出かけ用でいいと思う。外に出るにも見習い服じゃないとダメってことはないんでしょ?」

「ありませんね。ふむ、宜しい。付き人イクミの提案をお受け致しましょう」

 ほっ。

 良かったね、アリ、リコット。

「で、彼女たちの服は、どうするおつもり?」

 んー、忘れてないけど。

 この顔は、私はお金を出しませんよって顔だよね。

「乗りかかった船だし、あたしらが出すよ」

「そういうことでしたら、結構ですよ」

 ううむ、マムちん、シタタカだなぁ。嵌められたかな?

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