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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十二日目っ! ~ 子供たち、頑張れっ!

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164.「親を寄こせよ!」

挿絵(By みてみん)


 用事が済んだんで、教会に帰る。

 シュランに武器と防具をなじませなきゃならないね。

 と、珍しい。スラムの住民があたしらの道を塞いでいる。

 シュランと同じ年代の少年だ。4人いる。

「誰?」

「薪拾いの仲間、だった子たちです」

 少し言いにくそうなシュラン。

 仲間、だったのね。

 今は、違うのね。

「お、お前!」

 中の一人、リーダー格かな?

 精一杯叫んでる。

「ズルいぞ、お前ばっかり!」

「そうだ!」

「ズルいぞ!」

「俺たちも……」

 あらら、妬ましいのかしらん。

 まあ、気持ちは分からなくもないけど、さ。

「どうする?」

 男の子同士の喧嘩に、手なんか出さない。

 アリやリコットに手を出すなら、ガキだろうと絶対に許さないけどね。

 男なら、自分で解決しな。

「なにが、どうズルイんだ?」 

 おお、シュラン、そのまま向かっていったよ。

「なにがって、なんでもだ!」

 向こうも強気だね。4人いるから?

 こっちはあたしがいるんだけどね?

 あえて無視、かな?

「じゃあ、どうすればいいっていうんだ」

 そのままシュランはリーダー格の真ん前まで行った。

 睨み合う二人の少年。

「ど、どうすればって、お、お前なぁ!」

 リーダー格、大きく拳を振り上げた。

 シュランは片手を顔の前に上げた。

 ガードかな、と思ったら、違った。

 そのままリーダー格に向かって、手甲で覆われた腕を、肘を支点にして振り下ろした。

 スナップジャブ!

 へえ、いつの間に覚えたんだろう?

「ぐぎゃ!」

 リーダー格、全く油断していたみたいで、モロに喰らって倒れ込んだ。

 そのままシュランは、周囲の少年たちを見回す。

「他に文句の有る奴はいるか?」

「な、な、何を……」

 何か言いかけた少年の肩を掴んで片足を蹴飛ばすと、面白いようにひっくり返った。

「ぐはっ!」

 手加減したのかな?

 それでもむき出しの腹を蹴っ飛ばして。

 ぐぇえと呻いているのを無視して。あとの二人を見つめる。

「おまえらも、やるのか?」

「い、いや……」

「ご、ごめん……」

 シュランは一つ、ため息をついて。

「今まで一緒にやってきた仲間を傷つけたくはなかったけど」

 蹴った相手や、ジャブをかましたリーダー格を、手を伸ばして立ち上がらせた。

「俺は、お前らみたいに親がいないんだ。だから、自分の事は自分でやるしかない。俺に文句を言うなら」

 少し息を吸った。

「親を寄こせよ!」

 誰も、何も言えなくなった。


「師匠、スイマセン。片付きました」

 何でもなかったかのように、あたしに頭を下げるシュラン。

 へえ、やるじゃん。

 もう、子供のように頭をなぜる必要は無いね。

 大人の男として扱って良さそうだ。

 胸を軽く、皮鎧の上から叩く。

「午後から、みっちりしごいてやるよ。覚悟しな」

「は、はい!」

 でっかい声で、シュランは返事した。

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