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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移二十一日目っ! ~ 迷宮から帰還っ!

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157/163

157.素直で純真な子供の心って、いいもんだねぇ

 リコットとシュランも無事にお肉を仕入れてきて。

 久しぶりの、みんなと一緒の夕食だね。

「今日は豚肉です!」

「おお!」

「やったー!」

「美味しそう!」

 復活したカンタが、一番元気だね。

 ビールが効いたのかな?

 と思ったら、察したらしいみーよに睨まれた。コワイなぁ。

 マム院長が例によって切り分けて、あたしに一番大きなところをくれる。

 何かスミマセン、気を使って貰って。

 豚の丸焼きは、現代でも食べたことは無いし、この世界でも初めてかな。

 ハーブを詰めているらしくて、香ばしく焼き上がっていて美味しい。

 エールによく合うね。こういうのは冷たいビールよりもぬるくてコクのあるエールが合うのかもしれない。

 パンを頬張り、スープで流し込み、豚肉を齧り、エールで飲み干す。

 うん、生きてるわ。食事が美味しい。ホントに美味しいわ。

「本当に、美味しそうに食べるんですね」

 あきれているのか、感心しているのか、アリちゃんに呟かれちゃった。

 まあね。二泊三日、教会を留守にして地下に潜っていたからね。

 こういう人間らしい環境で、ん-我が家で? 食事ができるって、幸せな事だと思うよ。


挿絵(By みてみん)


 きれいに食べ終わって。

 おもむろにみーよが、コーヒーメーカーセットの説明を始めた。

 なにそれ? と興味津々な面々の前で。

 壁の棚を整理して、その上に光の奇跡でコーヒーメーカーとミル、コーヒー豆の入れ物、陶器製のコーヒーカップが12個、スプーン、ミルクポーション、お砂糖入れまで出してきた。

 電源はポータブルバッテリーらしい。交換用をいくつか用意して、あたしたちが不在の間も使えるようにしてある。

 目をキラキラさせている子供たちに、使い方を教えるみーよ。

「イーシュが、またあのコーヒー飲みたいんだよなって言ってたやつだ」

 シュランが感慨深く、呟く。

 あたしらが不在の間も、修行に来ているんだね。

「今、飲んでもいいの?」

「もちろんよ。淹れてあげるね」

 みーよが、準備を始める。

 ミルが稼働して、コーヒー豆を挽いていく。

 あの香ばしい香りが、部屋中に満ちていった。

 やがて、豆から挽いたコーヒーを沸かした独特の匂いが、あたしたちの心も満たしていく。

 黒い液体だね、いい香りだね、あったかい、なにこれ、のんでもいいの?

 色々聞かれたけど、一口飲んだら黙っちゃうのは共通の反応だね。

 イクミとわたしの、故郷の飲み物なのよ。

 光の女神アーリューシャイン様の思し召しなので、感謝して頂いてね。

 みーよに、そんな風に説明されて、子供たちは感極まっている。

 カンタとリコットは、やっぱり苦いらしくて、みーよがミルクやお砂糖で味を調整してあげたら、とても喜んでた。

 マム院長は、比較的、落ち着きながらコーヒーを飲んでますね。

 そうだね。もっとおいしい飲み物で、おもてなしされてますものね。

 あまりたくさん飲むと眠れなくなるから、朝と夕方に、一杯ずつね。

 そういうみーよの注意に、真剣なまなざしで頷く子供たち。

 素直で純真な子供の心って、いいもんだねぇ。

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